【2024年最新】ノーコードデータベースおすすめ製品と選び方について

ノーコード データベース

IT人材不足が懸念される現代、ノーコードデータベースという言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

ノーコードとは、ソースコードを用いずにWebサービスやアプリを開発できるツールです。
そしてそのノーコードを使用して作られたデータベースを「ノーコードデータベース」と呼びます。

この記事では「ノーコードデータベースのおすすめ製品」を紹介していきます。
失敗しない選び方についても解説していくので、自社に導入しようと検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

ノーコードデータベースとは

そもそもノーコードとは、ソースコード入力なしでアプリやWebサービスの開発ができるツールを言います。

コードではなく、あらかじめ設定されたGUI(グラフィカルユーザインターフェース)をドラッグ&ドロップするだけで本格的なサービス開発が可能です。

そして、そのノーコードを用いて作成されたデータベースを「ノーコードデータベース」と呼びます。

プログラミング知識が無くてもサービスの開発ができるため、エンジニアを雇用するコストの削減に繋がります。また、コード入力が不要なことから、開発にかかる時間を大幅に短縮できるようになりました。

既存の機能のみで開発するため、大規模なサービスや複雑なアプリには対応できないこともありますが、IT人材の不足が進む現代において非常に注目されるツールです。

【本格的なアプリ開発に対応】ノーコードデータベースおすすめ3選

ここでは本格的なWebサービスやアプリの開発に対応したノーコードデータベース製品を3つ紹介していきます。

  • Glide
  • Coda
  • Bubble

Glide|本格的なアプリ開発にも対応

引用元:Glide

【Glideのおすすめポイント】

  • 本格的なアプリ開発が可能
  • データベースはGoogleスプレッドシートを使用
  • 無料プランでもデータベース開発が可能

Glideは、本格的なアプリ開発も可能なノーコードアプリ開発ツールです。ドラッグ&ドロップといった直感的な操作のみでデータベースをはじめとしたアプリを開発できます。

データベースはGoogleドキュメントのスプレッドシートを使用するため、プログラミングの知識が無い初心者でも利用しやすいでしょう。無料の「Personalプラン」でもアプリ開発は可能ですが、容量や機能面に制限があるため、本格的なアプリ開発がしたい方は有料プランへの切り替えが必要です。

Coda|動的なデータベースの構築

引用元:Coda

【Codaのおすすめポイント】

  • 無料プランあり
  • 他にはない機能性

Codaは、Coda社が提供するノーコードアプリ開発ツールです。

Codaのもっとも大きな特徴が、作成したページの中にデータベースを作成できるという点です。GoogleドキュメントとGoogleスプレッドシートを組み合わせたツールのようなものです。

また、1つのデータベースに連動して、別のデータベースの情報も自動で変更されるといった従来の開発ツールにはない機能によって、作業の効率化の向上も期待できます。無料の「Personalプラン」でも人数以外に制限がないため、個人や小規模チームの利用には十分でしょう。

Bubble|圧倒的な実績

引用元:Bubble

【Bubbleのおすすめポイント】

  • 無料プランあり
  • 本格的なアプリ開発が可能

Bubbleは、これまで330万件以上のアプリ開発で使用されてきた世界的にも人気なノーコードアプリ開発ツールです。他社同様、ドラッグ&ドロップのみで高度なアプリの開発が可能です。

本格的なアプリ開発が可能であるにもかかわらず、アプリを公開しなければ無料で利用できるという点が人気の理由の一つとなっています。

Bubbleは、特にWebアプリ開発向けのツールですが、ネイティブアプリの開発にも対応したことで、さらにその可能性を広げていくと予想されています。

【業務効率化におすすめ】ノーコードデータベースおすすめ3選

ここでは業務効率化におすすめのノーコードデータベース製品を3つ紹介していきます。

  • kintone
  • Smartsheet
  • Jitera

kintone|200種類を超える連携サービス

引用元:kintone

【kintoneのおすすめポイント】

  • 日本企業向けのサービス
  • 100種類以上のテンプレート
  • 豊富な連携サービス

kintoneは、サイボウズ社が開発した国産のノーコードシステム開発ツールです。ドラッグ&ドロップのマウス操作のみで自由にデータベースの作成ができます。

日本企業向けに開発されており、情報の一元管理や連携が簡単になっています。また、作成したアプリはいつでもだれでも作成・修正が可能であるため、業務効率の向上に期待できるでしょう。

kintone単体ではできない機能も200種類以上の連携サービスを利用することで、幅広く活用できるようになります。

また、JavaScriptと組み合わせによってローコード開発にも対応し、ノーコードよりもさらにカスタマイズ性の高いデータベースの作成を可能とします。

Smartsheet|個人から大企業まで対応

引用元:Smartsheet

【Smartsheetのおすすめポイント】

  • 異なるソースからのデータに対応
  • ワークフローの自動化
  • ゲスト・閲覧者の登録不要

Smartsheetは、アメリカのSmartsheet社が開発したノーコードシステム開発ツールです。異なるソースからのデータを組み合わせてデータベースを作成でき、大規模なデータにも対応します。

また、ワークフローの自動化も可能で、無駄な手間を排除した効率的な作業の実現が期待できるでしょう。

Smartsheetには初心者向けの「Proプラン」から、高度な管理が必要な方向けの「Enterpriseプラン」まで、幅広い層に対応したプランがあります。

データの編集者は有料プランへの申し込みが必須ですが、ゲストや閲覧者は無料で利用できます。そのため、無駄なコストを抑えたデータ管理が可能です。

Jitera|要件定義のみで自動化

引用元:Jitera

【Jiteraのおすすめポイント】

  • 要件定義のみでアプリ開発
  • 開発工程を3分の1に
  • 経験豊富なメンバーが開発をサポート

Jiteraは、株式会社Jiteraが開発した国産のノーコードアプリ開発ツールです。

コードを入力せずに要件定義のみでアプリを開発することができます。

開発の自動化によって開発工程が3分の1になり、大幅な時間短縮を可能とします。

もちろん要件定義からリリースまで、ソフトウェア開発の経験豊富な専門家にサポートしてもらえるため初心者でも安心です。

【安心の日本語対応】ノーコードデータベースおすすめ3選

ここでは日本語に対応したおすすめのノーコードデータベース製品を3つ紹介していきます。

  • PigeonCloud
  • AppSheet
  • Zoho Creator

PigeonCloud|低価格が魅力

引用元:PigeonCloud

【PigeonCloudのおすすめポイント】

  • クラウド型
  • 低価格な「同時ログインプラン」
  • 様々なデータに対応

PigeonCloudは、株式会社ロフタルが開発したクラウド型のノーコードシステム開発ツールです。クラウド型であるため、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットのブラウザでどこからでもデータを閲覧できます。

ExcelやGoogleスプレッドシートをはじめ様々なデータに対応しており、形式知としてデータを管理できる点も特徴の一つです。

PigeonCloudに無料プランはありませんが、使った人数分の料金が発生する「同時ログインプラン」によって、低価格でのシステム開発を可能としています。また、専任の担当者による手厚いサポートも受けられるため、初心者のノーコード開発でも利用しやすいでしょう。

AppSheet|豊富な機能性

引用元:AppSheet

【AppSheetのおすすめポイント】

  • 無料プランあり
  • 日本語対応
  • 豊富な機能性

AppSheetは、Google社が提供するノーコードアプリ開発ツールです。AppSheetは開発したアプリを公開しない限り、多少の機能制限はありますが、無料で利用できます。

また、GoogleスプレッドシートやGoogleドライブに加えて、ExcelやCloudSQLなどのデータソースに対応しています。

無料プランでも顧客管理システムや在庫管理システムなどのデータベース開発が可能であるため、個人や小規模チームでの利用におすすめです。

Zoho Creator|データの暗号化に対応

引用元:Zoho Creator

【Zoho Creatorのおすすめポイント】

  • 本格的なアプリ開発に対応
  • 3通りの作成方法

Zoho Creatorは、Zohoが提供する国産のノーコードアプリ開発ツールです。直感的なドラッグ&ドロップのみで、シンプルなデータベースから本格的な分析システムまでの開発を可能としています。

テンプレート・スプレッドシートからのインポート・MS Accessデータベースの移行という3通りの方法でデータベースを作成できます。

また、管理するデータは暗号化できるため、セキュリティ面でも安心です。

【充実した無料プラン】ノーコードデータベースおすすめ2選

ここでは無料プランでも十分サービス開発可能な、おすすめのノーコードデータベース製品を2つ紹介していきます。

  • Google Sheets
  • Airtable

Google Sheets|無料で利用可能

引用元:Google

【Google Sheetsのおすすめポイント】

  • 無料で利用可能
  • 場所を問わず共同編集可能
  • AIによるスプレッドシートの生成

Google Sheetsは、Google社が開発したクラウド型の表計算ツールです。表計算ツールではありますが、その柔軟性からノーコードデータベースとしても利用されています。

Google SheetsはGoogleアカウントさえあれば、だれでも無料で使用できます。クラウド型であるため、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからデータにアクセスでき、場所を問わず共同編集が可能です。

また、AIを利用したスプレッドシートの生成やデータの分析により、作業効率の大幅な短縮にも期待できます。

Airtable|無料プランあり

引用元:Airtable

【Airtableのおすすめポイント】

  • 幅広い規模のデータに対応
  • 機能の充実したモバイルアプリ
  • 無料プランあり

Airtableは、クラウド型のデータベース管理アプリです。

表計算ソフトと似たシンプルな操作感にもかかわらずカスタマイズ性に優れ、個人から大企業まで様々なユーザーのデータ管理に適しています。無料プランでも個人や小規模なチームのデータ管理であれば問題ありません。

デスクトップ版に加え、同様の機能を備えたiOSとAndroidに対応したモバイルアプリも提供されており、手軽にデータ管理できるのも魅力の一つです。

しかし、Airtableは日本語に対応していないため、データベース開発に慣れていない方にとっては操作が少し難しく感じるかもしれません。

ノーコードデータベース製品の選び方

これまでにノーコードデータベースの作成におすすめのツールを紹介してきました。

しかし、おすすめだからと選んだ製品が、自社にとって最適かどうかはわかりません。

ここではノーコードデータベース製品を選ぶ時のポイントを解説していきます。

  • 操作の安易さ
  • サポートの手厚さ
  • 必要な機能

操作の安易さ

ドラッグ&ドロップといったシンプルな操作で利用できるノーコードだからこそ、使いやすさは重要なポイントです。できるだけそれまで使用してきたツールと似た操作感の製品を選ぶと、トラブルを最低限に抑えられるでしょう。

また、データベースを利用する社員の中にはパソコンが苦手な人もいます。そういった人でも作業効率を落とさずに使用できるよう、無料のトライアル期間などを利用して操作感を確認するのもおすすめです。

サポートの手厚さ

データベースを初めて導入する会社には特に、サポートは重要な要素の一つです。

ノーコードとはいえ、データベースは複雑であるためどうしても使用時には不明点が生じるでしょう。そのようなときに充実したサポートが受けられると、作業効率のダウンを最低限に抑えられます。

サポートを充実させると費用が高くなることもありますが、長い目で見てサポートの必要性を検討しましょう。

必要な機能

自社にとって必要な機能が揃っているかは必ず確認しましょう。

いくら値段が安くても、必要な機能がなければ意味がありません。どんなデータを管理したいのか、どんな機能を使いたいのか、目的を明確にしてから導入しましょう。

ノーコードデータベースに関するよくある質問

ここではノーコードデータベースに関してよくある質問に回答していきます。

kintoneでノーコードでデータベースを作成できますか?

kintoneはノーコードデータベースに対応しています。

200種類を超える連携ツールを利用して幅広いデータベースの作成が可能です。

ノーコードとはITで何ですか?

ノーコードとは、ソースコード入力なしでアプリやWebサービスの開発ができるツールを言います。

プログラミング知識が無くてもソフトウェア開発ができることから、開発にかかる時間やコストの大幅な削減を可能とします。

ノーコードの欠点は何ですか?

ノーコードは大規模なWebサービスや複雑なアプリの開発には向いていません。これは、ノーコードが既存の機能でしかサービスを開発できないことが理由です。

カスタマイズしながら自由度の高いシステムを開発したい場合は、ソースコードを入力して実装していく必要があります。

ノーコードデータベースのメリットは?

ノーコードデータベースには、プログラミング知識がない人でも開発できるというメリットがあります。

あらかじめ設定されたGUI(グラフィカルユーザインターフェース)をドラッグ&ドロップするだけでデータベースが作成できます。

そのため、ソースコードを用いた開発よりも時間や人件費の大幅な削減が可能となりました。

まとめ

この記事ではおすすめのノーコードデータベースおすすめのツールを紹介しました。

ノーコードデータベースはソースコードの入力なしで作成できるため、プログラミング知識が無い人でも開発可能です。それにより、コード入力による開発と比べて大幅な時間短縮とコスト削減を可能にします。

IT人材不足が加速していくと予想される現代で、ノーコードデータベースはこの先ますます注目されるツールとなるでしょう。

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