【保存版】MVP開発 工数目安ガイド|機能別・フェーズ別に徹底解説

目次

はじめに

スタートアップや新規事業でMVP(Minimum Viable Product)の開発を検討する際、最も気になるのが「どれくらいの工数がかかるのか?」という点です。工数を正確に見積もることができれば、スケジュールの遅延や予算オーバーのリスクを回避しやすくなります。本記事では、MVP開発にかかる一般的な工数を、フェーズ別・機能別・人員構成別にわけて解説し、適切な見積もりのための指針を提示します。


フェーズ別のMVP開発工数目安

MVP開発はおおよそ以下のようなフェーズに分けられます。各フェーズにかかる期間と想定工数は以下の通りです。

フェーズ期間目安想定工数(人日)内容の例
要件定義・仮説設計1〜2週間5〜10人日ペルソナ設計、仮説構築、ユーザーストーリー作成
プロトタイピング1〜2週間5〜8人日Figmaなどによるモック制作
MVP開発(実装)2〜4週間15〜30人日コア機能の実装、データベース設計など
テスト・デバッグ1週間5〜8人日QA、動作確認、バグ修正
初期リリース準備1週間3〜5人日ドキュメント、ローンチ、簡易マーケ準備

合計: 約30〜60人日(約1.5〜3人月)
※1人日=1人のエンジニアが1日稼働した工数を指します。


機能別の工数目安一覧

MVPで実装されることの多い代表的な機能ごとに、工数の目安をまとめました。

機能カテゴリ主な機能例工数目安(人日)
ユーザー認証ログイン、サインアップ2〜4人日
プロフィール管理ユーザー情報更新など2〜3人日
CRUD操作機能投稿、編集、削除など3〜5人日
管理画面一覧表示、検索、制御4〜6人日
通知機能メール通知、UI通知2〜3人日
決済連携Stripeなどの導入3〜5人日
外部API連携Googleログインなど2〜4人日
データ可視化グラフ表示、統計表示3〜5人日
モバイル対応レスポンシブUI設計2〜4人日

※上記はエンジニア1人で開発した場合の目安で、ノーコードツールを使えばさらに短縮可能です。


ノーコードツール使用時の工数短縮効果

BubbleやFlutterFlowなどのノーコード/ローコード開発ツールを使うと、以下のように工数を圧縮することが可能です。

工数比較カテゴリ通常開発(人日)ノーコード開発(人日)
フロントエンドUI103
バックエンド連携104
管理画面構築52
合計259

60%〜70%の工数削減が可能になるケースもあり、検証スピードを重視するMVP開発との相性は抜群です。


人員構成と進行期間の目安

プロジェクトに何人アサインするかで進行期間は大きく変わります。

人員構成工数合計(人日)想定期間(稼働週)
エンジニア1名約45人日約9週間
エンジニア+PMの2名体制約60人日約4〜5週間
エンジニア2名+PM1名体制約70人日約3〜4週間

ノーコードを活用すれば、PM1人+ノーコードエンジニア1人で2〜3週間でローンチすることも可能です。


工数を抑えるためのポイント

MVP開発の工数を適切に抑えるためには、次のような工夫が重要です。

  • 要件を明確にし、「Must機能」に絞る
  • フルスクラッチではなくノーコードを活用
  • 汎用的なテンプレートやコンポーネントを流用
  • 検証目的を明確にして過剰品質を避ける
  • 検証が終わったらすぐに次フェーズに移行する

まとめ

MVP開発は、短期間・低コストで市場検証を行うための重要な手法です。その実現には、適切な工数見積もりと、フェーズごとの効率的な進行管理が欠かせません。要件定義からリリースまでの工数目安を把握することで、社内の合意形成や外注パートナーとの交渉もスムーズに進みます。

ノーコードを活用すれば、大幅な工数削減と開発スピードの向上が見込めるため、特に初期リリースにおいては非常に有効です。この記事を参考に、自社の状況に合ったMVP開発プランを設計してみてください。

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