M&A仲介の提案力を底上げ 案件検索DBをノーコードで開発

C社は、企業の売買や事業承継に関する支援を行うM&A仲介・アドバイザリー企業です。同社は、社内に案件情報を蓄積したデータベースを持ちながらも、提案が担当者の経験に左右されやすい課題を抱えていました。そんな悩みに対し、ノーコード総研は、買い手側が自分で匿名案件を検索し、資料請求まで進められるWebデータベースをノーコードで開発しました。本記事では、導入背景、開発の狙い、想定される効果、今後の展望を紹介します。

目次

「なぜ提案が増えないのか 担当者頼みのマッチング課題」

同社では、社内に独自の案件データベースを保有していました。しかし従来は、買い手企業が求める条件の整理や案件提案が、担当者の知見や手元のリストに依存する運用になりやすく、組織全体として情報を網羅的に活用しづらい状況でした。結果として、同じ情報を持っていても提案の幅が担当者ごとに変わり、見逃しが生まれやすくなります。
加えて、匿名の案件情報を買い手候補に届ける手段も、個別連絡などのアナログ対応が中心でした。この方法では、多くの買い手へスピーディに情報を届けて反応を集めることが難しく、機会損失につながりやすくなります。さらに、どの買い手がどんな条件で案件を探しているのか、いつ関心が高まったのかといった動きがデータとして残らず、次の提案やアプローチにつなげにくい点もボトルネックでした。

「ノーコードで短距離構築 検索と問い合わせを一体化した理由」

今回の方針は、担当者が探して提案する流れだけに依存せず、買い手企業が自分で案件を探せる仕組みを用意することでした。そこで、ノーコードツールを用いて、匿名案件を条件検索できるWebデータベースを構築。業種、エリア、売上規模などの条件で案件を絞り込み、内容を閲覧できる設計としました。
また、興味を持った案件に対して、ワンクリックで資料請求や問い合わせができるようにし、行動をオンラインで完結できる導線を実装しました。これにより、情報を見た瞬間の関心を取りこぼしにくくなり、提案の種となる反応を集めやすくなります。さらに、経営者が移動中でも確認しやすいよう、PCだけでなくスマートフォンにも最適化したUIを採用。早く形にして改善を回す前提の開発と、運用に乗る使い勝手の両立を狙いました。

「提案数最大化へ 反応データで営業を支える仕組みを実装」

本システムは、買い手が自分で案件を探せる環境を作ることで、担当者が想起しなかった組み合わせの発生を後押しし、資料提示の機会を増やすことを狙っています。特に、買い手側が検索し、閲覧し、資料請求まで進められることで、情報提供のスピードと量の両面で改善が見込まれます。
加えて、買い手の検索履歴や閲覧ログを管理画面で可視化する機能を実装しました。これにより、どの買い手が何に関心を持っているかを把握しやすくなり、確度の高いアプローチにつなげられます。クライアント側の狙いを表すと「誰が何を探しているかが分かれば、提案の精度は上がる」という発想です。さらに、案件案内や初期ヒアリングの一部が仕組み化されることで、担当者は交渉や意思決定支援など、よりコアな業務へ集中しやすくなります。

「次は運用フェーズへ データ連携と改善サイクルで価値を伸ばす」

今後は、買い手企業へ公開し、検索・閲覧・資料請求といった行動データが継続的に蓄積される状態を作る必要があります。反応が集まり始めると、どの条件の案件が見られやすいか、どの買い手がどの領域に関心を示しているかが見え、提案の質とスピードを改善する材料になります。
次の拡張としては、外部データベースから企業情報を自動で取り込み、案件情報の整備負担を下げつつ情報鮮度を保つ方向性が考えられます。ノーコードであれば、運用しながら画面の改善や指標の追加を行いやすく、実務に合わせた最適化が可能です。担当者頼みになりやすいマッチング業務を、仕組みとデータで支える体制へ。運用開始を起点に、提案数の最大化と営業の高度化を目指します。

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