売上の見えない状態を脱却。SaaS管理を可視化する開発事例

D社は、代理店戦略の支援やWebマーケティングを手がける企業です。今回取り組んだのは、SaaSベンダー、パートナー、顧客の三者間で発生する売上や商談状況の見えにくさを解消するための管理基盤づくりです。運用開始前の段階ではあるものの、複雑なやりとりを可視化し、定量的な施策につなげるための仕組みをノーコードで整備した点が本事例のテーマです。
「三者間のやりとりが見えず、売上管理が属人的になっていた」
導入前の課題は、SaaSベンダー、パートナー、顧客の三者間で行われるやりとりが、十分に見える状態になっていなかったことです。誰がどの顧客と、どのような進行状況でやりとりしているのかを一元的に把握しづらく、情報が分散しやすい構造となっていました。その結果、売上の進捗確認や次の施策検討が個別対応になりやすく、関係者ごとの認識に差が生まれやすい状態だったと考えられます。
このような状態では、状況把握に時間がかかるだけでなく、改善施策の検討も感覚に頼りやすくなります。特に、複数の関係者が関わる事業では、情報の透明性が低いままでは継続的な成長に向けた判断が難しくなります。今回の相談の出発点は、まさにこの不透明さの解消でした。課題を象徴する一言は、「3者間でのやりとりがブラックボックス化していることの解消」です。まず必要だったのは、売上や商談の流れを見える形に変え、判断の土台となる情報を整理することでした。
「ノーコード開発で、複雑な関係性を短期で整理できる形に」

今回求められたのは、単なる一覧管理ではなく、SaaSベンダーの立場から、パートナーがどのような顧客とどのようなやりとりをしているかを把握できる仕組みでした。加えて、パートナー側にとっても新たなSaaSベンダーと契約しやすくなる設計が求められており、関係者ごとの使いやすさを両立する必要がありました。こうした複数視点の要件に対して、柔軟に設計しやすいノーコード開発は相性の良い選択だったといえます。
ノーコード開発の強みは、業務フローを整理しながら、必要な機能を段階的に形にできる点にあります。今回のように、売上管理、商談の進行把握、パートナー管理といった要素が絡む場合、最初から大がかりな構築を行うよりも、まず必要な可視化の仕組みを作り、運用を見ながら調整できる体制が重要です。ノーコード総研が選ばれた背景には、こうした柔軟性と、事業の実態に合わせて開発を進めやすい点があったと考えられます。「どのような顧客とやりとりしているかを可視化する」という明確な目的に対し、実務に即した形で伴走しやすい点が決め手となるプロジェクトでした。
「売上状況の可視化により、定量的な施策を打てる基盤を構築」
本件は運用前のため、時間削減や工数削減、コスト削減、売上増加といった具体的な数値は現時点では未確定です。ただし、開発によって実現した価値は明確です。それは、これまで見えにくかったSaaSの売上状況を可視化し、状況に応じた定量的な施策を立てやすくしたことです。情報が整理されることで、関係者の認識をそろえやすくなり、感覚ではなくデータをもとに判断できる土台が整いました。
売上の進捗や関係性が見えるようになることで、どこに改善余地があるのかを把握しやすくなります。どのパートナーがどの顧客と接点を持っているのか、どの領域に強みや課題があるのかが分かれば、次に打つべき施策も具体化しやすくなります。これは、単なる管理の効率化にとどまらず、営業や提携戦略の質を高める基盤にもなります。今回の成果を端的に表すなら、「SaaSの売り上げ状況を可視化し、定量的な施策が建てられるようになった」という点に尽きます。運用開始後は、この基盤をもとにさらに具体的な成果が見えてくるはずです。
「今後は管理から成長戦略へ。SaaS運用基盤の拡張にも期待」
今後は、今回構築した可視化の仕組みを運用の中で定着させることで、より精度の高い営業判断やパートナー戦略につなげていくことが期待されます。売上状況や関係者ごとの動きが継続的に把握できるようになれば、単に状況を確認するだけでなく、どの施策が成果につながりやすいかを見極めやすくなります。これにより、成長に向けた打ち手を、より早く、より具体的に検討できるようになります。
また、今回の仕組みは、将来的な追加開発の起点にもなります。たとえば、より細かな分析機能、進捗管理の強化、関係者ごとの行動履歴の整理など、運用を通じて必要性が見えてきた機能を順次拡張していくことも可能です。ノーコード開発は、こうした改善を継続しやすい点でも有効です。まずは見えない状態を脱し、判断できる状態をつくること。その上で、管理基盤を成長基盤へと発展させていくことが、今後の大きなテーマになるでしょう。今回の取り組みは、SaaS運用の効率化と事業拡大の両立に向けた第一歩といえます。
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