Runwayのプロンプト作成方法|Gen-3 Alpha終了後の使い方【2026年版】
Runway Gen-3 Alphaは、かつて動画生成プロンプトの学習対象としてよく参照されたモデルですが、Runway公式ヘルプでは、Gen-3 Alphaは2026年7月8日、Gen-3 Alpha Turboは2026年7月30日に提供終了したと案内されています。
そのため、2026年時点でRunwayのプロンプトを学ぶなら、Gen-3 Alphaを現役モデルとして扱うのではなく、公式が案内する現行の動画生成・編集機能に置き換えて考える必要があります。本記事では、Gen-3 Alpha時代のプロンプト知識を、現在のRunway運用にどう活かすかを整理します。
Runwayのプロンプトについて、先に結論をまとめます。
- Runwayのプロンプトは、被写体・動き・カメラ・照明・スタイルを分けて書きます。
- Gen-3 Alphaは提供終了済みのため、現行モデルの入力条件に合わせて書き直します。
- 1回の生成には1つのシーンだけを入れ、動きを詰め込みすぎないようにします。
- 出力がずれたら、足りない要素を一つずつ足して再生成します。
Runway Gen-3 Alphaは提供終了済み
Runway公式のGen-3 Alpha Prompting Guideでは、この機能は利用できなくなったと明記されています。代替として、Text to VideoとImage to VideoはGen-4.5、KeyframesはAnimate Frames app、Video to VideoはEdit Studio Aleph 2.0が案内されています。
| 旧機能 | 公式が案内する置き換え先 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| Gen-3 Alpha Text to Video | Text to Video – Gen-4.5 | 現行モデルの入力条件、生成秒数、クレジット消費 |
| Gen-3 Alpha Image to Video | Image to Video – Gen-4.5 | 参照画像の権利、構図、被写体の動き |
| Keyframes | Animate Frames app | フレーム間のつながり、動きの指定 |
| Video to Video | Edit Studio Aleph 2.0 | 元動画の権利、編集範囲、出力条件 |
出典: Runway Help「Creating with Keyframes」、Runway Help「Gen-4.5」(いずれも2026年10月9日確認)
古いチュートリアルを読む場合は、画面名、モデル名、使える機能、料金やクレジット条件が現在と異なる可能性があります。必ずRunway公式ヘルプと料金ページを確認してから作業しましょう。
プロンプトで指定すべき基本要素
モデルが変わっても、動画生成プロンプトで伝えるべき基本要素は大きく変わりません。重要なのは、AIに任せる部分と、利用者が明確に指定する部分を分けることです。
| 要素 | 指定例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 被写体 | 人物、商品、建物、動物、抽象オブジェクト | 人物やブランドを使う場合は権利確認が必要 |
| 場所・背景 | 夜の都市、白いスタジオ、海辺、オフィス | 背景が曖昧だと意図と違う映像になりやすい |
| 動き | 歩く、振り返る、商品が回転する、カメラが寄る | 複数の動きを詰め込みすぎない |
| カメラ | close-up、wide shot、tracking shot、slow pan | 被写体の動きと矛盾しないようにする |
| 照明・質感 | soft lighting、cinematic、neon reflection、natural daylight | スタイル指定は作品の目的に合わせる |
たとえば「A close-up shot of a handmade ceramic cup on a wooden table, morning natural light, steam rising slowly, shallow depth of field」のように、被写体、背景、動き、光、画角をまとめると、出力の方向性を確認しやすくなります。
現行Runwayで使うプロンプト例
シンプルなテキストプロンプト
「A sunset on a quiet beach, one person walking near the shoreline, soft warm light, slow camera push-in.」
短いプロンプトは、方向性をすばやく試すときに向いています。出力がずれた場合は、被写体、動き、カメラ、照明のどこが足りないかを見て修正します。
詳細なプロンプト
「A product launch video for a compact smart device on a matte black table. The camera slowly circles the device, soft studio lighting, subtle reflections, minimal background, premium technology mood, no text overlay.」
広告やSNS用の動画では、商品、背景、カメラの動き、質感、避けたい要素をまとめて指定すると、レビューしやすい初稿を作りやすくなります。ただし、結果はモデルや設定に左右されるため、1回で完成させる前提ではなく、短い尺で試作して調整するのが現実的です。
画像から動画を作るときのプロンプトの書き方
Image to Videoでは、入力した画像が動画の最初のフレームになり、被写体、構図、色、照明、スタイルは画像の側で決まります。そのため、テキストのプロンプトでは画像に写っている内容を書き直さず、これから起きる動きとカメラの変化に絞って書きます。Runway公式のプロンプトガイドでも、画像の内容をプロンプトで説明し直すと動きが小さくなったり、映像に食い違いが出たりすることがあるとして、動きの説明に集中するよう勧めています(Runway Help(Gen-4の動画プロンプトガイド)、2026年10月9日確認)。
テキストの指示は、画像の構図や被写体と矛盾させないことも大切です。座っている人物の画像に「走り出す」と書いたり、昼の屋外の画像に「夜のネオン街」と書いたりすると、モデルが画像と指示のどちらに合わせるかが定まらず、不自然な動画になりやすくなります。画像の状態から自然につながる動きを選び、場面そのものを変えたいときは画像を用意し直します。
入力方法別のプロンプトの書き分け
| 入力方法 | プロンプトで書くこと | 書かなくてよいこと | 注意点 |
|---|---|---|---|
| テキストのみ | 被写体・動き・カメラ・照明・スタイル | 会話調の前置き | 1回の生成に1シーン |
| 画像+テキスト | 動きとカメラの変化 | 画像に写っている内容の説明 | 画像と矛盾する指示を避ける |
| 既存動画の編集 | 変更したい点 | 元動画の全体説明 | 元動画の権利と編集範囲の確認 |
参照に使う画像は、自分で撮影・制作したものか、利用条件を確認できる素材を使いましょう。他人が撮影した写真や人物、ブランドロゴが写った画像を入力する場合の考え方は、本記事の「商用利用と権利関係の注意点」で整理しています。
思った動画にならないときの直し方
生成結果がイメージと違うときは、プロンプトを丸ごと書き換えるより、原因になっている要素を一つずつ切り分けるほうが早く改善できます。プロンプト設計の一般的な考え方は「プロンプトエンジニアリングとは?開発現場で使える5つの基本原則・業務別テンプレート」でも解説しています。
望む状態を肯定形で書く
「人を映さない」「文字を入れない」のような否定の指示は、かえってその要素を呼び込んでしまうことがあります。映したくないものを並べるのではなく、「誰もいない静かな通り」「無地の背景」のように、画面に映したい状態を肯定形で書きましょう。上の詳細なプロンプト例にある「no text overlay」が効かないと感じたときも、望む背景の状態に言い換えて結果を比べます。
1回の生成に1つのシーンだけを入れる
場面転換や複数の出来事を1つのプロンプトに詰め込むと、どの動きも中途半端になりやすくなります。「商品が登場する」「商品が回転する」「ロゴが表示される」のように複数のシーンが必要な場合は、シーンごとに生成し、編集でつなぐ前提で考えます。
最小限の指示から始めて一つずつ足す
最初は被写体と主な動きだけの短いプロンプトで生成し、意図した動きが出るかを確かめます。そのうえで、場所、カメラ、スタイルの順に一要素ずつ足し、どの追加で結果が変わったかを比べます。一度に複数の要素を変えると、何が効いたのかが分からなくなります。公式のプロンプトガイドも、シンプルなプロンプトから始めて必要に応じて詳細を足す進め方を勧めています。
英語に直して比べる
日本語で書いた指示の意図が伝わりにくいと感じたら、同じ内容を英語に直して生成し、結果を比べます。カメラワークや照明の指定は、close-upやsoft lightingのような英語の撮影用語のほうが意図どおりに反映されることがあります。
料金プランとクレジットの確認
Runwayは、Free、Standard、Pro、Max、Enterpriseなどのプランを公式料金ページで案内しています。2026年10月9日に確認した時点では、Freeは125クレジットの一回付与、Standardは月額15ドルまたは年額契約で月額換算12ドル、Proは月額35ドルまたは月額換算28ドル、Maxは月額95ドルまたは月額換算76ドルと表示されています(出典: Runway Pricing、2026年10月9日確認)。
公式ヘルプでは、Standard、Pro、Unlimited、Maxには毎月のクレジット割当があり、Standard、Pro、Unlimitedのクレジットは請求日付近でリセットされ、Maxでは未使用クレジットの一部が翌月へ繰り越されると説明されています。また、Unlimitedは新規加入向けにはMaxへ置き換わっており、2026年10月9日時点の公式料金ページにもUnlimitedは掲載されていません。既存のUnlimited利用者がMaxへ移る時期は、Runway Help「Unlimited plan details」で最新の案内を確認してください。
動画生成は、モデル、秒数、解像度、機能によってクレジット消費が変わります。制作前に、使うモデル、必要な尺、試作回数、商用利用条件を確認し、想定より多く生成しすぎないように管理しましょう。
商用利用と権利関係の注意点
Runwayに限らず、生成AI動画では、著作権、商標、肖像権、既存キャラクター、ブランドロゴ、音楽素材の扱いに注意が必要です。広告、商品紹介、採用動画など外部公開するコンテンツでは、プロンプト、入力素材、出力物の権利を確認してから使いましょう。
社内利用でも、未公開の商品情報、顧客情報、個人情報、契約情報を入力する場合は、利用規約、プライバシー条件、社内のAI利用ルールを確認してください。公開前には、人の目で内容、権利、ブランド表現、事実関係を確認するフローを残すことが重要です。
ノーコード開発と組み合わせる場合
Runwayのような動画生成AIは、ノーコードツールや業務システムと組み合わせることで、制作フローの一部を効率化できます。たとえば、商品情報をフォームに入力し、プロンプト案を生成し、担当者が確認したうえでRunwayで試作する、といった運用です。
ただし、API連携や自動化を行う場合も、クレジット消費、生成回数、承認フロー、権利確認を設計しておく必要があります。すべて自動化する前提より、下書き生成と人の確認を組み合わせる方が安全です。
Runwayのプロンプトに関するよくある質問
Runwayのプロンプトは日本語で書いても使えますか?
Runway公式ヘルプでは、英語以外の言語で書いたプロンプトも受け付けており、試してみることを勧めています。ただし、言語によって効き方が同じとは限らないとも説明されています(Runway Help「What languages can I prompt in?」、2026年10月9日確認)。日本語で意図が伝わりにくいときは、同じ内容を英語に直して結果を比べてください。
プロンプトはどのくらいの長さで書けばよいですか?
まずは被写体と主な動きだけの短い基本形から始め、出力を見て足りない要素だけを足していく方法がおすすめです。長い指示を最初から書くと、どの要素が結果に効いたのかを判断しにくくなります。
同じキャラクターを複数の動画に登場させるにはどうすればよいですか?
Runwayの画像生成には参照画像を使うReferencesの機能があり、公式ヘルプでは、1枚の参照画像から照明や場所を変えても同じキャラクターを保った画像を作れると説明しています。1回の生成で使える参照画像は最大3つです(Runway Help「Gen-4 Image References Guide」、2026年10月9日確認)。作った画像をImage to Videoの入力に使い、プロンプトでは人物の呼び方や服装などの説明語を毎回同じにすると、動画どうしで見た目をそろえやすくなります。
まとめ
Runway Gen-3 Alphaは提供終了済みのため、2026年時点では現行のGen-4.5、Animate Frames app、Edit Studio Aleph 2.0などを前提にプロンプトを考える必要があります。古い記事や動画を参考にする場合は、モデル名、画面、料金、クレジット条件が変わっていないかを公式情報で確認してください。
プロンプト作成では、被写体、背景、動き、カメラ、照明、避けたい要素を整理することが重要です。制作現場では、短い尺で試作し、公式料金ページでクレジット消費とプラン条件を確認しながら、権利確認と人のレビューを挟んで運用しましょう。