Bubble デバッグ【2026年版】エラー解決とログ確認の実務ガイド
はじめに
Bubbleは、画面、データベース、ワークフロー、API連携を視覚的に作れるため、ノーコード開発のスピードを大きく高めます。一方で、エラーが起きたときに「どこを見ればよいか」が分からないと、修正に時間がかかります。ボタンを押しても動かない、検索結果が空になる、登録したデータが見えない、Live環境だけで失敗する、といった問題は、原因を分けて調べる必要があります。
Bubble デバッグで大切なのは、思いつきで設定を変えないことです。まず再現条件をそろえ、DevelopmentとLiveのどちらで起きるかを確認し、Debuggerで現在の挙動を追い、Server logsで過去の実行履歴を見るという順番を持つと、原因を絞りやすくなります。この記事では、2026年時点のBubble公式Manualをもとに、初心者でも実務で使えるデバッグ手順を整理します。
また、業務アプリでは、単なる表示ミスだけでなく、権限漏れ、外部APIの失敗、スケジュール処理の未実行、Privacy Rulesの不足が障害につながります。公開後のトラブルを減らすためにも、開発中から調査方法を決めておきましょう。
デバッグの目的は、偶然直すことではなく、同じ種類の不具合を次回から早く見つけられる状態にすることです。原因、確認したログ、修正内容、再発防止策を残しておくと、チーム開発や保守でも判断がぶれにくくなります。
Bubbleデバッグの基本手順

Bubble公式のThe debuggerでは、Debuggerはワークフローをactionごとに確認し、ページ上の要素の属性、条件、関連データを調べるための機能として説明されています。Preview時に `debug_mode=true` を付けると、画面下部にDebuggerが表示されます。
| 調査対象 | 見る場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| ボタンが動かない | Workflow Debugger | イベント条件、各actionの結果 |
| 値が保存されない | Step-by-step | 保存前の入力値、検索結果、Thing |
| 表示が変わらない | Inspect | 条件、dynamic expression、表示データ |
| 一部だけ止めたい | Breakpoint | 調べたいevent/actionから停止 |
| 外部連携エラー | Run-mode execution errors | APIのmissing parameterやplugin error |
最初はNormal modeで再現し、原因が見えない場合はSlow modeやStep-by-stepへ切り替えます。Step-by-stepで1 actionずつ値を見ることが、Bubbleデバッグの基本です。たとえば「Create a new thing」が失敗しているように見えても、実際には前段の検索結果がemptyだったり、Only when条件がfalseだったりします。
もう一つ重要なのが、問題を「画面」「ワークフロー」「データ」「権限」「外部API」に分けることです。画面上の要素が非表示なのか、ワークフローが実行されていないのか、実行されたがデータが保存されないのかを切り分けるだけで、無駄な修正を減らせます。
Server logsとPrivacy Rulesで本番不具合を調べる

現在の画面で再現できる不具合はDebuggerで追えますが、過去にユーザーが遭遇した問題はServer logsを使います。Bubble公式のServer logsでは、DevelopmentとLiveのログは分かれており、時刻、ユーザー、キーワード、イベント種別などで絞り込めると説明されています。Live環境だけで起きる問題は、対象バージョンを間違えないことが重要です。
ログ検索では、時間範囲を広げすぎると結果が多くなります。まずユーザーのメール、発生時刻、操作内容、該当ワークフロー名を聞き、狭い範囲で調べます。WorkflowをZoomすると、event、condition、actionの流れを追いやすくなります。Server logsは、再現できない本番障害の原因調査に必須です。
権限の問題は、Privacy Rulesを確認します。Bubble公式のPrivacyでは、Privacy Rulesがアプリの主要なセキュリティ対策であり、センシティブなデータを扱うアプリでは適切な設定なしに公開しないよう強調されています。また、Protecting data with privacy rulesでは、検索、フィールド閲覧、ファイル、auto-bindingを制御できると説明されています。
| 症状 | よくある原因 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 自分のデータだけ見えない | Privacy Ruleが厳しすぎる | Current userとThingの条件をInspectします |
| 他人のデータが見える | Privacy Ruleが緩い | 未ログイン/別ユーザーで確認します |
| APIで更新できない | Data API権限不足 | API用Privacy Ruleと認証を確認します |
| Liveだけ失敗する | DB/環境差分 | Development/LiveのApp dataを比較します |
特にData APIは注意が必要です。Bubble公式のData API Privacy Rulesでは、API tokenでadminとしてアクセスするとPrivacy Rulesが無視されると説明されています。API tokenを使う処理は、漏えい時の影響範囲まで考えて設計します。
実務事例と外注判断

たとえば、社内申請アプリで「申請を登録したのに一覧に出ない」という相談があったとします。この場合、登録ワークフローが実行されたか、Thingが作成されたか、一覧の検索条件が合っているか、Privacy Ruleで現在のユーザーが見られるかを順番に確認します。いきなり一覧画面を作り直すのではなく、DebuggerとApp dataで事実を確認するのが先です。
別の例では、「メール送信だけ失敗する」「外部APIの返答が空になる」「スケジュールしたWorkflow APIが動かない」といった問題があります。この場合は、Server logs、plugin server side error、HTTP response、Schedulerを見ます。外部連携のデバッグでは、Bubble側の設定だけでなく、APIキー、リクエスト形式、相手側の制限も確認します。
デメリットは、Bubbleの自由度が高いほど、原因が複数箇所に分散しやすいことです。画面、Workflow、DB、Privacy Rules、API、プラグインが絡むと、自力での調査に時間がかかります。nocoderiでは、Bubbleの不具合調査、Privacy Rulesの見直し、ログ確認、API連携、業務システムの保守改善まで支援できます。開発スキルの全体像はBubble 開発 スキル【2026年版】も参考になります。
まとめ
Bubbleのデバッグは、感覚で設定を変えるより、再現条件をそろえて順番に確認することが重要です。まずDevelopmentとLiveのどちらで発生するかを確認し、現在起きている問題はDebugger、過去に起きた問題はServer logs、データが見えない問題はPrivacy Rulesで調べます。
特に、Step-by-step、Breakpoint、Inspectを使えるようになると、ワークフローの実行順、条件、検索結果、保存値を細かく追えるようになります。Server logsでは、時間、ユーザー、workflow名を絞って調べることで、本番環境の障害にも対応しやすくなります。
一方で、業務アプリでは権限漏れや外部APIエラーが大きな事故につながることがあります。Privacy Rules、Data API、API token、Live/DevelopmentのDB差分は、公開前に必ず確認しましょう。自力で原因が絞れない場合は、画面だけでなく、Workflow、App data、Logs、Privacy Rulesをセットで見られる専門家に相談するのが現実的です。
nocoderiでは、Bubbleで作ったアプリの不具合調査、権限設計、API連携、保守改善、業務システム化まで支援できます。問題の再現手順、発生時刻、対象ユーザー、エラー画面、関連Workflowを共有いただければ、原因調査を進めやすくなります。
調査メモを残しておくと、次回以降の修正速度も上がります。

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