BubbleとAdaloを比較【2026年版】料金・機能・向き不向きを解説

目次

はじめに

「BubbleとAdaloのどちらでアプリを作るべきか」と迷ったら、公開先だけでなく、データの関係、業務ルール、運用担当者まで整理することが大切です。画面が似ていても、会員が予約するだけのアプリと、店舗ごとに承認・請求・集計が必要なシステムでは、作り方も保守の負担も変わります。

BubbleとAdaloの比較では、必要な機能と公開後の運用をセットで考えます。どちらもWebとモバイルに対応しており、「Web専用か、スマホ専用か」という二択ではありません。BubbleはWeb、Mobile、Web & Mobileで契約を選び、AdaloはWebとアプリストアへの公開を同じ製品で扱います。

また、最安の有料プランだけで比べると、通知や共同編集に必要な機能を見落とします。年払いの月額換算と月払いも別の金額です。無料で画面を試せることと、顧客向けに公開して運用できることも区別しましょう。

この記事では、料金、データベース、UI/UX、外部連携、導入事例を比較し、予約・会員・業務アプリの選定方法を説明します。GlideとFlutterFlowも取り上げるため、二つの製品では要件を満たせない場合の候補も整理できます。製品の料金・仕様は2026年9月22日に公式情報を確認しています。向き不向きは、その仕様を基にした選定上の判断であり、すべての案件で同じ結果を保証するものではありません。

BubbleとAdaloの基本と比較の結論

BubbleとAdalo比較

ノーコード開発のメリット・デメリット

ノーコードは、画面や処理を視覚的に組み立てる開発方法です。コード記述を減らせても、要件整理やデータ設計、動作確認は必要です。

観点メリット注意点と対策
開発速度既存部品で試作を進めやすい実機で動く小さな機能から検証
費用共通機能を一から作る工数を減らせる月額費・外部連携・保守を合わせて見積もる
社内参加業務担当者が画面を確認・修正しやすい編集範囲と承認手順を決める
運用基盤管理の一部をサービスに任せられるデータ権限・障害対応・バックアップは利用側でも設計
自由度標準機能を組み合わせて作れる独自処理や移行には追加開発が必要な場合がある

BubbleとAdaloでできること

条件分岐や管理業務を細かく設計するならBubble、画面と操作を組み合わせて会員向けアプリを試すならAdaloを候補にします。これはアプリの要件を整理するための設計上の目安です。

比較軸BubbleAdalo
基本機能画面、データ、ワークフローを組み合わせるコンポーネント、コレクション、アクションを組み合わせる
公開先Web・iOS・Android。契約区分を選択Web・iOS・Android
想定用途SaaS、CRM、マーケットプレイス、在庫管理、予約管理商品カタログ、会員コミュニティ、予約、タスク・勤怠入力
設計時の焦点複雑な権限やデータ更新の条件標準部品で必要な操作が完結するか
開発後の負担処理量とワークフローを管理プラン機能と連携先を管理

公開対応はBubble公式のプラン説明Adalo公式料金・機能表で確認できます。

BubbleとAdaloの料金プラン・運用費を比較

料金表の確認

Bubbleの料金プラン

同じ公開先・支払い周期で比較することが重要です。以下は米ドルの月額表示です。税の適用と最終請求額は契約画面で確認してください。

プランWebMobileWeb & Mobile契約条件
Free0ドル0ドル0ドル月払い契約不要・初期費用なし、開発・テスト用、本番公開なし
Starter29ドル/月42ドル/月59ドル/月年払いの月額換算・1プロジェクト、税別途確認
Growth119ドル/月169ドル/月209ドル/月年払いの月額換算・1プロジェクト、税別途確認
Team349ドル/月449ドル/月549ドル/月年払いの月額換算・1プロジェクト、税別途確認
Starter32ドル/月49ドル/月69ドル/月月払い・1プロジェクト、税別途確認
Growth134ドル/月199ドル/月249ドル/月月払い・1プロジェクト、税別途確認
Team399ドル/月529ドル/月649ドル/月月払い・1プロジェクト、税別途確認
Enterprise個別見積もり個別見積もり個別見積もり基盤・支払条件を相談

出典:Bubble公式料金ドキュメント。初期設定料の別掲はありませんが、開発委託費は含みません。契約単位はエンドユーザー人数ではなくプロジェクトです。

Adaloの料金プラン

Adaloは公開アプリ数、編集者数、必要な機能で選びます。プッシュ通知を使う場合はProfessional以上を確認しましょう。

プラン料金と支払い条件公開アプリ/編集者主な位置づけ
Free0ドル/月、初期費用なし0/1人テスト用、500レコード/アプリ
Starter36ドル/月、年払いの月額換算、税別途確認1/1人Web・ストア公開、独自ドメイン
Professional52ドル/月、年払いの月額換算、税別途確認2/5人カスタム連携・アクション、プッシュ通知
Team160ドル/月、年払いの月額換算、税別途確認5/10人Xano連携、App & Collections API、履歴
Adalo Blue個別相談契約による企業向け基盤・接続要件の相談

出典:Adalo公式料金表。初期設定料は別掲されていません。開発委託費や外部サービス費は別途です。表は月払い価格ではなく年払い契約の換算額です。

初期費用・ランニングコスト・スケーラビリティ

Bubbleは処理負荷を表すWorkload Units(WU)を考慮します。Adaloは利用量に応じた課金なしと案内していますが、外部サービスまで無料になるわけではありません。

費用・成長の観点確認する内容
初期費用要件整理、データ移行、画面制作、公開準備の工数
Bubbleの運用費基本プラン、追加WU、ストレージ、有料プラグイン
Adaloの運用費必要機能・公開数に合うプラン、外部APIやバックエンド
ストア公開両製品とも開発者アカウント費用とストア審査を別途考慮
成長時の検証データ件数、同時アクセス、検索条件、更新頻度を想定して負荷を確認

料金の追加項目はBubble公式料金ページを参照してください。プランを上げるだけで性能問題が解決するとは限りません。

初期の利用者が少なくても、一覧表示で大量のデータを毎回取得すると負荷が増えます。想定件数のテストデータを入れて、検索・登録・通知を一連の操作として計測しましょう。月額料金の低さだけでなく、担当者が改善を続けられるかも判断材料になります。

チームでの利用

項目BubbleAdalo
編集者数Web & MobileのStarter 1人、Growth 2人、Team 5人Starter 1人、Professional 5人、Team 10人
変更管理Growth以上のブランチ等を確認ProfessionalのDesign Versions、TeamのVersion Historyを確認
運用時の確認公開担当者、編集手順、アプリ内権限を分けて設計同左。編集者数とアプリ利用者数は別

編集者・変更管理の出典はBubbleAdaloの各料金表です。

データベース・UI/UX・カスタマイズ性の違い

アプリ画面遷移

データベースとスプレッドシート連携

API連携は「接続できる」だけでなく、認証、読み書き、エラー時の再実行まで確認します。スプレッドシートも連携方式によって更新頻度が変わります。

比較軸BubbleAdalo
内部データ型とデータ同士の関係を設計コレクションと関係を設計
外部データAPI Connectorで取得・処理External Collectionsで一覧やレコードを利用
接続条件JSON応答、認証方式等を確認API仕様に加え、External Collectionsの数値ID要件を確認
表計算との連携APIや連携サービス経由で検証Google Sheets連携等の利用条件を検証
設計例顧客→契約→請求の関係と権限会員→予約→店舗の関係と表示条件

出典:Bubble API ConnectorAdalo External Collections

UI/UXデザインとテンプレート

Adaloもレスポンシブ設計に対応します。PC表示に不向きと一律には判断できません。

確認項目比較方法
レイアウトスマホ・タブレット・PCで入力と一覧を試す
テンプレート数の多さより、必要な画面・データ構造との一致で選ぶ
アニメーション必須動作を標準部品で実現できるか試作する
操作性長い一覧、エラー表示、文字サイズ、押しやすさを実機確認

ワークフロー・API・プラグイン・AI機能

観点BubbleAdalo
処理条件分岐やバックエンド処理を設計標準アクションと外部処理を組み合わせる
外部連携API ConnectorやプラグインCustom ActionsとExternal Collectionsを使い分ける
拡張プラグインの保守状況とモバイル互換性を確認コンポーネントと対象プラン・公開先の対応を確認
開発支援AIAIによるアプリ生成を提供Adaの生成・編集機能をベータ提供

AIによる開発支援と、完成したアプリへのAI機能組み込みは別です。後者では外部API費用やデータ送信範囲も設計します。出典:Bubble AIAdalo連携の使い分けAdaの提供条件

公式の導入事例とアプリ別の選び方

ワークフロー設計

ツール選定では、業種名が似ているだけで同じ構成を採用しないことも大切です。顧客向け画面と管理者の作業をそれぞれ書き出し、データが更新される順序を確認すると、必要な機能が具体的になります。

BubbleとAdaloの導入事例

公式掲載例は、どのような用途に使われたかを知る参考になります。過去の採用実績は、現在の構成や同じ成果を保証するものではありません。

製品公式掲載例用途
BubbleCometIT人材のマッチング
BubbleDividend Finance金融サービスの業務プラットフォーム
AdaloMnemonics記憶を助ける学習支援
AdaloWard Bros建設現場の入場記録
AdaloMyCFA飲食店の設備・タスク管理

出典:Bubbleの過去の活用事例Adalo公式ショーケース

Webアプリ・モバイルアプリ・業務システム別の選び方

以下は実績ではなく、要件から考える設計例です。最も複雑な操作を先に試作すると、公開直前の作り直しを減らせます。

作りたいアプリ先に検討する候補選定前に試すこと
店舗会員・クーポン・来店スタンプAdalo会員登録、通知、スタッフによる更新
予約・指名・決済・キャンセル管理Bubbleを含め比較予約競合、顧客ランク、スタッフ権限、外部POS連携
CRM・SaaS・マッチングBubbleを含め比較組織別閲覧権限、検索、請求、承認
商品カタログ・コミュニティ両方決済や投稿・メッセージの制御
勤怠・在庫の入力と一覧両方、Glideも候補承認、締め処理、既存データとの同期

BubbleとAdaloの限界・注意点

要件整理の相談

BubbleのSEO・性能・学習コスト

BubbleはSEO設定を備えています。検索流入を狙うページは、設定の有無に加えて実際のインデックスを確認します。

課題対策
SEOタイトル、description、見出しタグ、サイトマップ、公開範囲を確認
パフォーマンス大きな検索や繰り返し処理を計測し、データ取得とWUを改善
学習コスト画面だけでなく、DB・権限・ワークフローを小さく学ぶ

Adaloの複雑な処理とカスタマイズ

外部処理を増やすと連携先の運用も必要です。画面が作れることと、複雑な業務を安定して処理できることは分けて評価します。

課題対策
複数段階の処理失敗・再試行・重複登録の扱いを試作
独自の見た目や操作標準コンポーネントの実現範囲を確認
外部DBID、認証、フィルター、利用プランを確認

共通のセキュリティ・バックアップ・移行対策

  1. 閲覧・変更・削除を誰に許すか決め、他人のデータを取得できないかテストします。
  2. バックアップの対象、保存先、復元手順を決め、復元まで試します。
  3. 利用規約、扱えるデータ、サービス停止時の対応を確認します。
  4. 将来の移行ではデータと画面・処理を分けて考えます。データを出せてもアプリ全体をそのまま移せるとは限りません。

ノーコード総合研究所では、Bubbleの要件整理・開発を支援しています。外注時の確認事項はノーコード開発会社の選び方も参考にしてください。

代替ツールのGlide・FlutterFlowも比較

Glide:既存データを使う業務アプリ

Glideは既存データを使う業務アプリの候補です。データソースとプラン条件を確認します。公式説明ではPWAであり、ストアへの直接公開には対応していません。

FlutterFlow:コード出力を含む開発

FlutterFlowは、コードを扱える体制も含めて検討する候補です。公式機能比較でコード出力やFirebase・Supabase連携を確認できます。外部基盤と出力後のコード保守も見積もります。

比較用の試作では、各ツールで同じ入力項目、検索条件、権限を使います。片方だけ画面を作り、もう片方だけ外部連携まで実装すると、公平に比べられません。実装にかかった手間と、修正時にどこを変更する必要があったかを残すと選びやすくなります。

目的とスキルに合わせた4ツール比較

ツール比較に加える目的学習・保守の焦点費用の確認先
Bubble業務ルールを細かく設計DB・権限・ワークフロー公開先別プランとWU
Adalo会員向け画面と操作を組み立てるコンポーネントと外部連携公開数・編集者・必要機能
Glide既存データの閲覧・更新データソースとアクセス設計データ接続・利用条件
FlutterFlowUIとコード拡張を両立Flutterとバックエンド運用開発プランと外部基盤

まとめ

BubbleとAdaloを選ぶときは、公開先、必要な業務処理、運用担当者を順番に整理しましょう。両方ともWebとモバイルに対応しているため、以前の「WebならBubble、モバイルならAdalo」という分類だけでは判断できません。複雑な条件分岐や権限設計を重視する場合はBubble、画面と標準的な操作を組み合わせて検証する場合はAdaloを候補にできます。

料金は、年払いの月額換算と月払いを区別し、必要な機能が含まれるプラン同士で比べます。Bubbleでは公開先とWU、Adaloでは公開アプリ数・編集者数・通知や外部連携の条件を確認してください。初期費用はツールの契約費だけではなく、設計、制作、データ移行、公開準備まで含めて考えます。

導入事例は可能性を知る材料になりますが、自社の性能や開発期間を保証するものではありません。予約の重複、組織別の閲覧権限、外部システムとの同期など、失敗すると業務に影響する操作を先に試作することが大切です。GlideやFlutterFlowを含め、データの置き場所と保守できる体制も確認しましょう。

次の一歩は、必須機能と後から追加する機能を分け、小さな試作に落とすことです。無料プランで画面を確認した後、公開・通知・連携に必要な契約を確かめます。ノーコード総合研究所では、Bubbleを使った業務システムやWebアプリの開発を支援しています。ツール名だけで決めきれない場合は、必要な機能、運用人数、既存データを整理したうえでご相談ください。

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