読書記録アプリ【2026年版】ノーコード作成手順・機能設計
はじめに
読んだ本の内容を仕事に生かしたいのに、タイトルと読了日しか残っていない。積読を減らしたいのに、何を買ったか思い出せない。そんなときは、記録する項目と振り返る場面をセットで考えると、読書メモを使いやすくできます。
読書記録アプリには、ブクログや読書メーターのように登録してすぐ使えるサービスと、ノーコードで自分に合う仕組みを作る方法があります。他の人の感想を読みたいなら既製サービスが候補です。一方、「次に実行すること」「社内で共有したい学び」まで記録するなら、自作する価値があります。
自作といっても、最初から会員登録やバーコード連携を実装する必要はありません。まずは本の情報、読書状況、感想を一つのデータベースにまとめ、入力と検索が続く形に整えます。画面の見た目より、あとで見返せることを優先してください。
この記事では、既製アプリと自作の比較、ツール選び、Notionの具体的な作成手順、ISBN連携、読書データの活用を紹介します。個人の本棚から読書会や社内図書管理へ広げる際の注意点も整理します。料金・プランや操作の説明は、2026年9月22日に確認した公式情報に基づきます。
読書ノートを作る段階と、不特定多数へ公開する段階では必要な費用や管理が変わります。まず自分の本を数冊登録し、使いにくい箇所を直してから共有範囲を広げると、作り直しを減らせます。
無料で作れることと、無料で公開できることは別です。BubbleもWeb・Mobile・両方の料金区分があります。利用料だけでなく、外部連携、ストア配信、容量や処理量の追加費用まで確認してから契約してください。
既存の読書管理アプリと自作アプリの選び方

記録・交流をすぐ始めるか、独自の項目を作るかが選択の基準です。ブクログは本棚や感想の管理、読書メーターは読書量のグラフや感想の共有に使えます。読書メーターは無料で登録できます。
| 比較軸 | 既製の読書管理サービス | ノーコードで自作 |
|---|---|---|
| 始めやすさ | 登録後に用意された機能を使う | 項目・画面・操作を設定する |
| メモと交流 | 本棚・レビュー・他の読者との交流 | 実行メモ、重要度、社内コメントを設計する |
| 自由度 | サービスが提供する設定の範囲 | ツールの仕様内でデザインや項目を変更する |
| 非公開・共有 | メモや本棚の公開設定を確認する | 個人・チーム・一般公開の権限を設計する |
| データの持ち出し | エクスポート対象と形式を確認する | CSV等の出力と復元手順を用意する |
| 費用・保守 | 提供機能と課金条件を確認する | 利用料に加えて設定変更・保守の時間も見込む |
ノーコードは画面部品を配置し、処理を設定して開発できます。ただし設計やテストは必要です。自作でもクラウドサービスへの依存は残るため、サービス終了への備えとしてバックアップと移行方法を決めておきます。
ノーコードツールの使い分けと無料プラン

文章を残すならNotion、表の整理ならAirtable、入力画面を作るならGlide、ストア配信ならAdalo、独自の処理を作り込むならBubbleが候補です。次の難易度は、読書管理の最小構成を作る場合の編集部の目安です。
| ツール・公式情報 | 難易度の目安 | スマホ・データ管理 | 無料範囲と公開時の判断 |
|---|---|---|---|
| Notion | 低 | アプリ・Web、プロパティや複数ビュー | Freeで個人DBを作成。Plus/Business/Enterpriseは共有や管理の要件で検討 |
| Airtable | 低〜中 | アプリ・Web、表・関連データ管理 | Freeで試作。Team/Business/Enterprise Scaleは容量・権限等に応じて選択 |
| GlideOS | 中 | アプリ画面・連携を構成 | Freeは試作向け。Basicは個人・チーム用公開、Plusは一般公開に対応。Pro/Enterpriseも用意 |
| Adalo | 中 | Web・iOS・Android、内蔵DB | Freeは1アプリ500レコード、公開なし。Starterは1アプリ公開、Professional/Teamは機能や規模で検討 |
| Bubble | 中〜高 | Web・ネイティブモバイル、DB・独自処理 | Freeは開発版とAPI Connector。公開はStarter以上。Growth/Team/Enterpriseも用意 |
Glideは製品の区別が必要です。従来Glideの公式プラン資料にはExplorer・Maker・Business等があり、Google SheetsはMakerからの対象です。GlideOSの料金表と混ぜず、使う製品・データ連携に対応する契約を選びます。
必要機能を決める・データ設計と画面構成

個人用は本の情報とメモを一緒に管理できます。再読履歴や複数人の記録を扱う場合は、書籍と読書ログを分ける設計にすると、同じ本の情報を何度も登録せずに済みます。
| データ | 項目例 | 対応する画面・機能 |
|---|---|---|
| Books | 書名、著者、ISBN、書影、出版社、ページ数 | 登録・本棚一覧・詳細 |
| Reading Logs | 読者、対象本、積読/読中/読了/中断、日付、評価、感想 | 状態更新・レビュー・再読記録 |
| Tags | ジャンル、仕事の課題、興味 | タグ検索・絞り込み |
| Users(共有時) | ユーザー、所属、役割 | ログイン・管理画面 |
| 貸出情報(社内用) | 本、借りた人、返却予定日 | 貸出・返却管理 |
- ツールに登録し、読書管理用のプロジェクトを作ります。
- 記録項目を決め、数冊のデータを登録します。
- 本棚一覧・登録・詳細・検索の画面を用意します。
- 保存、編集、状態変更、必要ならレビュー機能を設定します。
- スマホの入力欄やボタンを調整し、検索・権限をテストします。
- 個人利用で試し、必要に応じて分析や共有を追加して公開します。
Notionで読書データベースを作る3ステップ

Notionでは、本ごとのページに読書ノートを置き、同じデータをリストや本棚として表示できます。次の設定は個人利用の設計例です。最初は書名・状態・感想だけを入力し、細かな項目は必要なときに埋めます。
データベースの作成とプロパティ設定
新しいページにデータベースを作り、以下のプロパティを設定します。書名を開いたページ本文は、長い要約や引用、感想の置き場所にします。
| プロパティ | 種類 | 記録例 |
|---|---|---|
| タイトル | タイトル | 本の名前 |
| 著者 | テキスト | 著者名 |
| ジャンル | セレクト | 小説・ビジネス・技術書 |
| ステータス | ステータス | 読みたい・積読・読中・読了 |
| 評価 | 数値 | 1〜5の自分用評価 |
| 読了日 | 日付 | 読み終えた日 |
| 重要度 | セレクト | S:再読、A:参考、B:保管 |
| アクションプラン | テキスト | 次の会議で質問を一つ変える |
| 書影 | ファイル&メディア | 利用条件を確認した表紙画像 |
ビューを整える
Notion公式のビュー解説を参考に、同じ本を目的別に表示します。別の表へコピーせず、ビューを切り替えることで二重管理を防げます。
| ビュー | 設定例 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ギャラリー | 書影をカードに表示 | 表紙を見て本を探す |
| ボード | ステータス別にグループ化 | 積読・読中・読了の進捗管理 |
| 読みたい本リスト | ステータスで絞り込み | ウィッシュリストとして購入前に確認 |
| 読了一覧 | 読了日で並べ替え | 月の振り返り |
テンプレートで入力を効率化する
データベースの「新規」隣のメニューからテンプレートを作れます。公式テンプレート手順に沿って、本文に共通の雛形を入れておくと記録が続けやすくなります。
- 要約:本の主張を自分の言葉で残します。
- 感想:賛成・疑問・自分の経験を書きます。
- 引用:引用箇所とページ番号を分けて残します。
- 次の行動:何をいつ試すかを書きます。
- 振り返り:実行後にどう変わったかを追記します。
ISBN/API連携の考え方

バーコードから得られるのは番号です。書名や著者の補完には、その番号を使った書誌検索が必要です。Google Books APIではISBN検索ができ、公開データへのリクエストにはAPIキーまたはアクセストークンを使います。
| 連携の工程 | 設計例 | 失敗したときの処理 |
|---|---|---|
| ISBN入力 | 対応スキャナーで読み取る、または番号を手入力 | 桁や読み取り結果を確認 |
| 書誌検索 | Make等からGoogle Books APIへISBN検索 | 該当なしなら書名・著者を手入力 |
| 項目対応 | 書名・著者・画像URLを保存項目へ対応付け | 書影なしでも登録を続行 |
| Notion保存 | MakeのNotion連携のCreate a Data Source Item等を設定 | 権限・対象データソースを確認して再試行 |
| 重複確認 | ISBNや既存レコードを検索してから追加 | 再送時に同じ本を増やさない |
openBDも候補ですが、データは本の紹介・販促目的で使用し、更新や削除要請に対応する条件があります。取得した書誌情報と自分のメモは分けて保存します。openBDの取得情報を任意に改変する設計にはせず、個人の補足欄を別に設けます。
連携の検討方法はアプリ開発のAPI連携解説も参考になります。外部APIが止まっても記録を続けられる入力経路を残してください。
読書データの活用とチームへの展開

月別冊数だけでなく、読後の行動も振り返ります。例えば業務改善の本を読んだら、「会議の議題を前日に共有する」と記録し、翌週に実行結果を追記する運用が考えられます。以下は実案件の紹介ではなく、活用の設計例です。
| 活用 | 記録・集計する項目 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 読書量の把握 | 読了日、月別・年別冊数 | 無理のない読書ペースを決める |
| ジャンル分析 | ジャンル別件数 | 偏りを確認し次に読む分野を選ぶ |
| 購入費の管理 | 購入日、購入額 | 購入額の合計と積読を見直す |
| 学びの実践 | 行動、期限、結果 | 実行メモを更新する |
| ブログ等への発信 | 公開用の感想 | 私的メモや社内情報を除いて共有する |
| 読書会・社内図書 | 読者、貸出、公開範囲 | 返却や共有レビューを管理する |
個人利用から会員制サービスへ広げる場合は、閲覧権限、投稿管理、問い合わせ、削除依頼の対応も必要です。ノーコード総合研究所では、Bubbleによる業務アプリの要件整理や開発を支援しています。権限や連携が複雑になる段階では、開発会社の比較軸も確認してください。
公開前チェック

公開前は正常な操作だけでなく、未ログインや別ユーザーからのアクセスも試します。画面でメモを隠すだけでなく、データ自体の閲覧・編集権限を確認することが大切です。
| 確認項目 | テスト内容 |
|---|---|
| 入力と検索 | スマホで登録・編集し、書名・著者・タグから探せるか |
| 権限 | 個人メモが別ユーザーや公開ページから見えないか |
| API | 該当なし・書影なし・通信失敗でも記録できるか |
| データ | CSV等の出力対象と復元方法を確認したか |
| 契約 | 公開条件、人数、容量、処理量が想定内か |
| 運用 | 権限変更・問い合わせ・バックアップ担当が決まっているか |
ノーコード&読書記録アプリ:よくある質問と解決策
どのノーコードツールがおすすめですか?
文章メモを中心に始めるならNotionが候補です。独自画面や会員機能が必要なら比較表で用途を絞り、同じ数冊の本を登録して入力のしやすさを確かめます。
バーコード読み取り機能は必須ですか?
必須ではありません。書名の手入力から始め、登録数が増えて負担を感じたら追加します。スキャンできない本に備えて手入力欄は残します。
開発にかかる時間はどのくらいですか?
項目とビューの設定だけか、ログイン・API・権限まで必要かで変わります。日数を一律に決めず、設定、連携、テスト、公開の作業に分けて見積もります。
アプリの公開方法がわかりません。
Web共有とアプリストアへの配信で手順が異なります。例えばAdaloはStarterから公開機能を提供します。ストア配信ではツール側の設定に加え、各ストアの申請手順にも従います。
読書記録アプリを続けるコツは?
読後にタイトル・状態・一言メモだけ残す習慣から始めます。表示を自分好みに整え、週末に振り返り、共有したい感想だけ読書仲間に見せると負担を調整できます。
まとめ
読書記録アプリを選ぶときは、すぐに記録や交流を始めたいのか、自分に合った項目を作りたいのかを整理します。既製サービスで目的を満たせるなら、その手軽さを生かせます。読後の行動、独自の分類、社内共有まで必要なら、ノーコードで作る方法が選択肢になります。
個人の読書ノートなら、Notionで本のデータベースを作り、プロパティ、ビュー、テンプレートの順に整える方法から試せます。書名や読了日だけでなく、要約・感想・引用・次の行動を分けておけば、あとで学びを振り返りやすくなります。入力項目を増やしすぎず、数冊登録して使いやすさを確かめてください。
2026年のツール選びでは、無料試作と公開条件を区別することが大切です。GlideOSと従来Glide、BubbleのWebとMobileなど、製品や契約区分によって対象機能が異なります。共有人数、データ量、外部連携、運用の手間を含めて判断します。
ISBN連携は入力を助けますが、検索結果や書影がない場合もあります。手入力を残し、取得データの利用条件に沿って自分のメモと分離してください。月ごとの冊数、ジャンル、購入費、実行したことを見返す習慣まで設計すると、記録を蓄積する意味が生まれます。
社内図書管理や会員制サービスに発展させる際は、個人情報の公開範囲や運用担当も整理します。自作で試した内容をもとに、Bubbleでの業務アプリ開発を検討したい方は、ノーコード総合研究所へご相談ください。

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