【保存版】SaaSの代表例を業種別に網羅解説|サービスと活用メリットを整理

目次

はじめに

SaaSの代表例を調べると、Salesforce、Slack、freee、SmartHR、Notionなど多くのサービス名が出てきます。ただ、名前だけを並べても、自社のどの業務に使えるのか、料金やプランをどこまで確認すべきなのかは判断しにくいものです。

SaaS(Software as a Service)は、インターネット経由で利用するクラウド型ソフトウェアです。インストール型のソフトウェアと異なり、ブラウザやアプリからすぐに使え、アップデートも提供側で行われます。営業、マーケティング、会計、人事、EC、ファイル共有など、企業活動の多くの領域で利用されています。

本記事では、SaaSの例を業務領域別に整理し、代表サービスの特徴、活用メリット、導入前に確認すべき料金・プランの見方を解説します。2026年9月3日時点で公式ページから確認できる情報をもとに、古いサービス名や曖昧な料金表現も整理しました。比較サイトや過去記事だけで判断せず、公式情報を見ながら自社業務に合う候補を絞り込むための材料としてご活用ください。

SaaSの代表例を業務領域別に整理

SaaSを業務領域別に整理したダッシュボード

SaaSは、単なるクラウドツールではなく、業務単位の課題を解決する選択肢として見ると整理しやすくなります。たとえば営業部門はCRMやSFA、経理部門は会計ソフト、人事部門は労務管理や勤怠管理、全社共通ではチャットやファイル共有が候補になります。

業務領域代表的なSaaS例主な用途
営業・CRMSalesforce、Mazrica Sales、Zoho CRM顧客管理、商談管理、営業レポート
マーケティングHubSpot、Adobe Marketo Engage、KARTEリード管理、メール配信、スコアリング
会計・経理freee会計、マネーフォワード クラウド会計仕訳、請求書、経費、決算補助
人事・勤怠SmartHR、KING OF TIME労務手続き、年末調整、勤怠管理
タスク管理Notion、Asana、Backlogプロジェクト管理、情報共有、進捗可視化
ECShopify、BASEネットショップ構築、決済、在庫管理
コミュニケーションSlack、Microsoft Teams、Chatworkチャット、Web会議、通知連携
ファイル管理Google Workspace、Dropbox、Box共同編集、ファイル共有、権限管理

代表例を選ぶときは、知名度ではなく「どの業務データを集約するか」から考えることが重要です。 料金が安くても、既存業務と連携できなければ入力作業が増え、かえって運用負荷が高くなる場合があります。

営業支援・CRM系SaaSの代表例

営業CRMのダッシュボード画面

営業支援・CRM系SaaSは、顧客情報、商談履歴、見込み客の状態、営業担当者の活動を一元管理するためのサービスです。代表例としてSalesforceがあり、営業フローの可視化、レポート、チーム内共有、マーケティングやカスタマーサポートとの連携に強みがあります。

日本国内では、Mazrica Sales(旧Senses)やZoho CRMも候補になります。旧名称の「Senses」だけで紹介されている情報は古く見えるため、2026年時点ではMazrica Sales(旧Senses)として確認するのが自然です。CRMは導入すれば自動的に営業力が上がるものではないため、顧客名、商談金額、確度、次回予定、失注理由など、現場が入力し続けられる項目から始めると定着しやすくなります。

マーケティング自動化を支えるSaaSの例

マーケティング分野では、HubSpotやAdobe Marketo EngageのようなMA(マーケティングオートメーション)ツールが代表例です。リード獲得、メール配信、スコアリング、フォーム作成、営業への引き継ぎをまとめて管理できます。

中小企業では、ferret OneやKARTEのように、Web施策や顧客体験の改善に強いSaaSも候補になります。MAツールは保有している顧客データの質に大きく左右されるため、導入前に名刺、問い合わせ、セミナー参加者、資料請求者などの項目名と同意取得ルールを整理しておく必要があります。

会計・経理領域で使われるSaaSサービスの具体例

クラウド会計ソフトの入力画面

会計・経理領域では、freee会計やマネーフォワード クラウド会計が代表的です。銀行口座やクレジットカードの明細取得、請求書作成、仕訳補助、電子帳簿保存法への対応など、経理業務をクラウド上で効率化できます。

小規模事業では、経理担当者が専任でないケースもあります。クラウド会計SaaSを使うことで、取引登録、請求書発行、入金確認、税理士との共有を同じ画面で進めやすくなります。一方で、請求書、経費精算、給与、年末調整、部門別管理、承認フローは別製品や上位プランになることがあるため、必要機能まで確認しましょう。

勤怠・人事管理系のSaaS例と活用効果

人事・労務領域では、SmartHRやKING OF TIMEが代表例です。SmartHRは入社手続き、雇用契約、年末調整、従業員データベース、タレントマネジメントなどの領域を扱います。KING OF TIMEは勤怠管理を中心に、打刻、シフト、休暇、給与計算連携などを管理できます。

勤怠・人事SaaSの価値は、紙やExcelの置き換えだけではありません。入退社、雇用契約、扶養変更、年末調整、残業時間管理など、法改正や社内ルールの影響を受けやすい業務を標準化できる点にあります。従業員数、雇用形態、拠点数、打刻方法、承認者、給与計算との連携を確認して選びましょう。

プロジェクト・タスク管理SaaSの例

プロジェクト管理では、Notion、Asana、Backlogなどが代表的です。タスクの担当者、期限、進捗、関連ドキュメント、コメントを一元管理でき、チームでの抜け漏れを減らせます。

Notionはドキュメント、データベース、Wiki、簡易的なタスク管理をまとめて扱えるため、全社の情報共有基盤として使われることもあります。タスク管理SaaSは、導入直後に細かく設計しすぎると使われなくなるため、まずはプロジェクト、担当者、期限、ステータスの4項目に絞ると運用しやすくなります。

EC・ネットショップ支援SaaSの実例

EC領域では、ShopifyやBASEが代表例です。商品登録、カート、決済、在庫管理、配送連携、デザインテンプレートなどをまとめて利用でき、ネットショップの立ち上げ期間を短縮できます。

Shopifyは越境ECや拡張アプリが豊富で、D2Cブランドや複数チャネル販売に向いています。BASEは国内で小さく始めやすく、初期段階のショップ運営にも使いやすい選択肢です。月額費用だけでなく、決済手数料、外部アプリ費用、配送連携、在庫管理、会計連携まで確認すると失敗を減らせます。

コミュニケーションツールとしてのSaaSの例

SlackやMicrosoft Teamsは、社内外のコミュニケーションを支える代表的なSaaSです。チャット、ファイル共有、通知連携、Web会議、Bot、自動化などを通じて、メール中心のやり取りを減らせます。

Slackは外部アプリ連携が豊富で、GitHub、Googleカレンダー、CRM、プロジェクト管理ツールなどの通知を集約しやすい点が特徴です。Microsoft TeamsはMicrosoft 365との親和性が高く、Word、Excel、PowerPoint、SharePointなどを日常的に使う企業では導入しやすい選択肢です。

ファイル管理・ドキュメント系SaaSの例と特徴

Google WorkspaceやDropbox、Boxは、ファイル管理・ドキュメント作成の代表例です。複数人で同時編集できるドキュメント、権限管理、履歴管理、外部共有リンクなどを使うことで、場所に縛られない共同作業が可能になります。

この領域では、容量だけで判断しないことが大切です。退職者のアクセス停止、外部共有の期限、機密ファイルの閲覧制限、監査ログ、バックアップの範囲など、セキュリティ運用まで含めて比較する必要があります。

日本発SaaSの注目サービス

日本国内でも、Sansan、freee、マネーフォワード クラウド、SmartHR、Chatwork、KING OF TIMEなど、多くの国産SaaSが成長しています。日本の商習慣、帳票、法改正、労務手続きに合わせた機能があるため、バックオフィス領域では国産SaaSが選ばれやすい場面があります。

海外SaaSと比べると、日本語サポート、法制度対応、請求書や年末調整などの実務適合性が導入判断の大きなポイントになります。ただし、国産SaaSでも料金体系やオプションは頻繁に変わります。比較サイトや過去記事の価格だけで決めず、公式料金ページ、問い合わせ見積もり、利用規約を確認してから導入しましょう。

SaaSの料金プランを比較する際の注意点

SaaS料金表を比較する画面

SaaSは無料プランやトライアルから始められるサービスが多い一方で、料金、保存期間、AI機能、外部連携、管理機能は頻繁に変わります。料金を比較するときは、金額だけでなく、年払いか月払いか、税抜か税込か、初期費用や最小契約数があるかまで確認する必要があります。

以下は2026年9月3日時点で公式ページから確認した内容です。導入時には必ず最新の公式ページで再確認してください。

サービス2026年9月3日時点の公式確認内容確認先
SalesforceStarter Suiteは3,000円/ユーザー/月、または25米ドル/ユーザー/月の最低価格です。税・初期費用・取引手数料などは契約時に確認が必要で、月単位または年単位請求です。Salesforce CRMの価格プラン
SlackProはアクティブユーザー1人あたり月額925円(年払い)、または月額1,050円(月払い)です。Slack プロプラン
NotionFree、Plus、Business、Enterpriseを展開しています。USD表示でPlusは$10/メンバー/月、Businessは$20/メンバー/月、EnterpriseはCustom pricingです。Notion Pricing
freee会計個人事業主向けスターターは年払いの場合980円/月です。法人向けは別プランです。freee製品の料金一覧
SmartHR目的に合わせた3つのプランと有料オプションを案内しています。初期導入費用・サポート費用は無料ですが、導入・運用支援サービス等は別途費用が発生する場合があります。SmartHR 料金プラン
KING OF TIME使った人数分だけ1人300円です。システム初期費用は無料ですが、税の扱いと打刻レコーダー購入費用は導入条件に応じて確認が必要です。KING OF TIME 料金一覧

SaaS導入で足りない業務はノーコード開発で補完する

SaaSは便利ですが、自社独自の承認フロー、帳票、顧客別の例外処理、既存システムとの連携まで完全に合うとは限りません。標準機能に合わせて業務を変える方法もありますが、現場の重要な流れを無理に削ると定着しにくくなります。

このような場合は、SaaSとノーコード開発を組み合わせる方法があります。たとえば、CRMの商談データをもとに独自の見積承認画面を作る、Google Sheetsや会計SaaSと連携する社内管理画面を作る、既存SaaSでは足りない顧客ポータルをBubbleで構築する、といった進め方です。

SaaSで標準化できる業務はSaaSに任せ、差別化や個別運用が必要な部分だけをノーコードで補完すると、初期費用と開発期間を抑えながら業務に合う仕組みを作りやすくなります。開発会社の選び方は、ノーコード開発会社の選び方もあわせて確認してください。

まとめ

SaaSには、営業支援、マーケティング、会計、人事、プロジェクト管理、EC、コミュニケーション、ファイル管理など、幅広い代表例があります。サービス名を知るだけでなく、自社のどの業務課題を解決したいのかを決めてから比較すると、導入後の失敗を減らせます。

2026年時点では、各SaaSの料金やプラン、AI機能、外部連携、管理機能が頻繁に変わっています。無料プランや安いプランから始められる場合でも、年払い・月払い、税抜・税込、最小契約数、初期費用、オプション費用、データ移行費用を確認することが欠かせません。公式ページに具体額がないサービスは、推測で金額を書かず、見積もり条件を確認しましょう。

既存SaaSで業務を標準化できる部分はSaaSを使い、自社独自の画面、承認、データ連携、顧客ポータルが必要な部分はノーコード開発で補うと、現実的な導入計画を作れます。ノーコード総合研究所では、Bubbleを活用した業務システム・Webアプリ開発を支援しています。SaaS導入だけでは足りない業務フローがある場合は、早い段階でご相談ください。

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