出退勤 自動記録【2026年版】勤怠管理の自動化・料金・導入手順
はじめに
出退勤の管理を紙のタイムカードやExcelで続けていると、打刻漏れ、転記ミス、休憩時間の確認、残業集計、締め日前の差し戻しに時間を取られます。従業員が増えるほど、人事担当者は「正しい勤務時間を集める作業」に追われ、労務改善や採用のような本来の仕事に時間を使いにくくなります。リモートワーク、直行直帰、複数店舗勤務が混在する会社では、出社した人だけを前提にした管理方法では限界があります。
2026年時点では、ICカード、スマホ、PCログ、GPS、生体認証などを使い、出勤・退勤の記録をクラウドへ集約する方法が一般的になっています。KING OF TIMEは公式料金ページで固定の基本料金なし、1人月額300円、初期コスト不要と案内しています(KING OF TIME料金一覧)。freee人事労務も、勤怠管理を含む基本プランや、勤怠管理単体のID課金を公開しています(freee人事労務料金)。
出退勤管理を見直す目的は、単に安い勤怠ツールへ乗り換えることではありません。正確な勤務実績を早く集め、残業の兆候を早めに見つけ、給与計算前の確認作業を減らすことです。そのため、価格、打刻方式、従業員の使いやすさ、管理者の確認フローを同時に見る必要があります。
ただし、ツールを入れるだけで勤怠管理が自動化されるわけではありません。勤務ルール、休憩、残業申請、承認者、給与計算との連携、例外時の修正ルールまで決めておかないと、結局は手作業が残ります。この記事では、出退勤の自動記録で変わる業務、打刻方式と料金の見方、導入手順、注意点、ノーコードで補完できる範囲を整理します。
出退勤の自動記録で変わる業務

出退勤の自動記録とは、従業員の出勤・退勤・休憩開始・休憩終了をシステム上で記録し、勤怠集計までつなげる仕組みです。手書きの出勤簿と違い、打刻時刻、端末、位置情報、修正履歴が残るため、後から確認しやすくなります。重要なのは、打刻だけをデジタル化するのではなく、勤怠管理の自動化は、打刻だけでなく集計と承認まで設計して初めて効果が出ます。
| 業務 | 手作業の課題 | 自動記録で変わる点 |
|---|---|---|
| 打刻 | 押し忘れ、代理打刻、紙の紛失 | 時刻と端末情報を記録 |
| 集計 | 月末にExcelへ転記 | 残業・休憩・深夜を自動計算 |
| 承認 | 店長や上長の確認漏れ | 申請と差し戻しをワークフロー化 |
| 給与連携 | CSV加工や二重入力 | 給与ソフトへ連携しやすい |
特に多拠点企業では、本部がリアルタイムに勤務状況を見られることが大きな利点です。締め日に全員分をまとめて確認する運用から、日次で異常値を確認する運用へ変えられます。
打刻方式と料金を比較する

打刻方式は、働く場所と本人確認の強さで選びます。オフィス勤務中心ならICカードやPC打刻、店舗や現場が多いならスマホとGPS、なりすまし対策を重視するなら顔認証や指静脈などが候補になります。料金は月額だけでなく、打刻端末、レコーダー、初期設定、サポート範囲を含めて比較する必要があります。
| サービス・方式 | 料金目安 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| — | —: | — |
| KING OF TIME | 1人月額300円 | 基本料金なし。レコーダー購入時は別途費用 |
| freee人事労務 勤怠管理 | 1ID月額300円 | 給与計算なしの勤怠管理用途。税抜表示 |
| freee人事労務 スタンダード | 5名まで月換算4,000円から | 勤怠打刻、ワークフロー、有給管理を含む |
| ICカード・生体認証 | 端末費用が別途発生しやすい | 共有端末、拠点数、保守費を確認 |
KING OF TIMEは公式ページで「1人月額300円」と説明しています。freeeヘルプでは、勤怠管理単体プランは月払いで1ID月額300円、年払いで1ID年3,600円と案内されています(freeeヘルプ)。比較時は300円/人・月のような表面価格だけでなく、何名から契約できるか、給与計算まで含むか、承認フローが使えるかを確認します。
導入手順はルール整理から始める

導入はツール選定から始めるより、現場の勤務ルールを整理するところから始めるほうが失敗しにくいです。固定時間制、シフト制、フレックス、直行直帰、休憩の自動控除、丸め処理、残業申請、休日出勤、有給申請を洗い出します。そのうえで、どの打刻方式なら現場が続けられるかを決めます。ここで例外処理を先に決めることが重要です。
- 現在の出退勤ルールと例外を一覧化する
- 打刻方式、承認者、締め日、修正権限を決める
- 1部署または1店舗でテスト運用する
- 給与計算ソフトへの連携方法を確認する
- 従業員向けの説明文と問い合わせ窓口を用意する
最初から全社導入すると、現場ごとの例外が一気に噴き出します。まず小さく試し、打刻漏れの理由、申請の戻し方、管理者画面の見方を確認してから広げる設計が現実的です。
事例: 多拠点店舗の勤怠確認を短縮する

複数店舗を運営する会社では、店長が紙の出勤簿を本部へ送り、本部がExcelへ転記して給与計算に回す流れが残りがちです。この運用では、打刻漏れが見つかるたびに店舗へ確認が戻り、締め日前に人事・店長・従業員の全員が追われます。スマホ打刻と管理画面を使うと、本部は日次で未打刻や残業超過を見られます。
たとえば、店舗ごとに打刻方法を統一し、残業申請をワークフロー化し、給与ソフトに出す項目を先に固定します。店長は日次で異常値だけを確認し、本部は月末に集計済みデータを確認する流れへ変えられます。さらに、シフト希望、日報、ヘルプ勤務申請、店舗別の人件費ダッシュボードまで必要な場合は、既製勤怠SaaSに周辺システムを組み合わせると運用しやすくなります。業務システムを小さく試す考え方は、ノーコードで実現する業務システム開発の成功法則でも解説しています。
注意点とノーコードで補完する範囲

出退勤の自動記録には注意点もあります。GPSや生体認証を使う場合は、取得する情報、利用目的、保存期間を従業員に説明する必要があります。ICカードや顔認証端末を置く場合は、初期費用と故障時の対応も見込みます。給与連携では、勤怠項目名、丸め、休憩控除、深夜残業、休日勤務の扱いが給与側と合っていないと、最後に手修正が残ります。
また、既製SaaSは標準機能が強い一方で、自社独自の申請、店舗別レポート、外部予約システムとの連携、勤怠以外の日報や稟議まで一体化したい場合には不足が出ます。nocoderiでは、勤怠管理の中核は実績あるSaaSを使い、周辺業務をBubbleなどのノーコードで補う設計を提案できます。ノーコードで周辺業務を補完することにより、既製品の安定性と自社専用フローの両方を取りやすくなります。
たとえば、勤怠データはSaaSに集め、店舗別の人件費予測、日報、欠員アラート、シフト希望、稟議承認はノーコード側で作る方法があります。最初から勤怠システム本体を作るより、標準化された領域と自社固有の領域を分けるほうが、保守性と費用のバランスを取りやすくなります。
まとめ
出退勤の自動記録は、打刻漏れを減らすだけの仕組みではありません。出勤、退勤、休憩、残業、承認、有給、給与連携までをつなげることで、勤怠管理全体の手作業を減らせます。2026年時点では、KING OF TIMEのように1人月額300円で始められるサービスや、freee人事労務のように給与・労務・勤怠をまとめて扱えるサービスがあります。料金は安く見えても、端末費、最低利用人数、使える機能、給与連携の範囲まで確認することが大切です。
導入前には、まず現場の出退勤ルールを1枚に整理することをおすすめします。勤務形態、休憩、残業申請、修正権限、承認者、締め日、給与ソフト連携を先に決めると、ツール選定の基準が明確になります。逆に、ルールが曖昧なまま導入すると、システム上で例外処理が増え、手作業が残ります。
nocoderiは、Bubbleを中心に業務システムや社内ツールの開発を支援しています。勤怠管理SaaSを導入したいが周辺申請やダッシュボードまで整理できていない、店舗や現場の例外運用をシステム化したい、既存の給与・会計・日報とつなげたい場合は相談してください。既製ツールを無理に作り替えるのではなく、使える部分は活かし、足りない部分をノーコードで補う設計にすることで、短期間で実務に合う仕組みを作れます。
出退勤の見直しは、人事部門だけの案件にしないことも重要です。現場責任者、給与担当、経理、情報システム担当が同じ前提で確認すると、導入後の差し戻しが減ります。まずは現在の打刻方法、月末作業、修正依頼、給与連携の詰まりを洗い出し、どこをSaaSに任せ、どこを自社専用の画面で補うかを決めてください。

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