Webhooksで業務自動化!ノーコード連携事例と5ステップ
- 課題:情報の分散と手作業の「つなぎ作業」
- ゴール:Webhooksの基本と、ノーコード・AIを組み合わせた導入ポイントを解説
- 定義:イベント発生時に通知する「プッシュ型の仕組み」
- 関係: Webhooksが「イベント起点」、ノーコードが「処理ハブ」となり、技術的ハードルが低下
- 事例:フォーム即時登録、承認完了通知、在庫・会計連携
- 効果: 単なる通知でなく、「判断を含む自動化」のトリガーとなる
- 役割:APIが「プル型」、Webhooksは「プッシュ型」
- 戦略: Webhookでイベント検知し、APIで詳細データを取得するハイブリッド構成
- 手順:イベント洗い出し → ノーコード構築 → 生成AIで「判断」を自動化
- 原則: トラブルを考慮し、小さく検証しながら段階的に適用
- 結論:ノーコード×AIで通知だけでなく「整理・判断補助」まで自動化が可能
はじめに
社内で利用するクラウドサービスが増えるほど、情報がバラバラに分散し、担当者が手作業で“つなぎ作業”をする場面が増えていきます。問い合わせフォーム、勤怠管理、経費精算、チャット、CRM
──どれも便利なサービスですが、実際には「メールを見て転記する」「ステータスを確認する」という作業が残り続けています。
その中で、管理画面に表示される「Webhooks」という機能が気になって検索している担当者は多いはずです。「APIと何が違う?」「ノーコードだけで使える?」など、使い方のイメージが持ちづらいのも事実です。
Webhooksは、何かが起きた瞬間に別のサービスへ自動通知する仕組みです。
フォーム送信、注文完了、レコード更新などの日常業務で頻繁に起きるイベントを“リアルタイムのきっかけ”として活用できます。さらに最近では、ノーコードツールやChatGPTのような生成AIと組み合わせることで、通知だけでなく“分類・要約・判断補助”まで自動化できるようになってきました。
本記事では、Webhooksの基本からノーコードとの組み合わせ、自社導入のポイントまでを短く分かりやすく解説します。

1. Webhooksとは?ノーコード開発との関係
Webhooksは「イベントが起きた瞬間に通知を送るプッシュ型の仕組み」です。あるサービスでフォーム送信や注文確定が起きると、事前に登録したURLに「今こうなりました」とデータを自動送信します。
従来は受信側にサーバーやAPI実装が必要でしたが、Make や Zapier、n8n などのノーコードツールが標準でWebhook受信機能を持つようになり、技術的ハードルが大幅に低下しました。Webhooksが“イベントの起点”、ノーコードが“処理のハブ”という関係です。
ノーコード側で処理をつなげることで、Slack通知→データ保存→基幹システムAPI更新まで一気通貫で動かせます。
また、近年では多くのSaaSが「Webhook専用の簡易テスター」や「サンプルデータ送信機能」を提供しており、受信側が正しく動作するか事前に確認できる環境が整ってきています。これにより、従来はエンジニアがコードを書いてテストしていた部分を、ノーコード担当者がGUI上で完結できるようになりました。さらに、Webhookデータをそのまま保存するだけでなく、ノーコード側で整形・変換・条件分岐などを行って、ほかのサービスへ“加工済みデータ”として送るワークフローも増えています。
特に生成AIを併用すれば、テキストの要約・分類・タグ付けまで自動化でき、Webhookが業務プロセス全体のハブとして機能し始めています。
2. Webhooksで変わる基幹システム×SaaS連携例
活用イメージを持ちやすいよう、代表的なパターンを表で整理します。
| 業務シーン | Webhookの例 | 連携先 | 効果 |
| 問い合わせ対応 | フォーム送信 | Slack・CRM | 即時対応・漏れ防止 |
| 勤怠/ワークフロー | 承認完了 | 社内通知・勤怠DB | 確認工数削減 |
| EC/受発注 | 注文確定 | 在庫・会計 | 在庫更新/仕訳自動化 |
| マーケティング | リード登録 | MAツール | スコアリング自動化 |
| システム運用 | 障害検知 | アラート通知 | 初動の迅速化 |
特に業務基盤(会計・勤怠・在庫)が関わる領域では、「担当者の確認作業が不要になる効果」が大きく、ミス防止やスピード向上にも直結します。
さらに、Webhookを使った連携は「担当者がその場で判断する作業」を減らせる点でも効果が大きいです。たとえば、勤怠の申請が承認された瞬間に、ChatGPTによる“翌月の勤務予定の注意点”を生成して本人に送るといった補助的な機能も作れます。また、在庫変動をWebhookで受け取ってAIに異常値を検知させ、一定の基準を超えた場合のみ運用担当に通知する仕組みも可能です。
このように、単なる通知だけでなく“判断を含む自動化”が実現し始めており、Webhooksは次世代の業務基盤のトリガーとしてますます重要になっています。
3. WebhooksとAPI連携の違い
WebhooksとAPIは役割が異なります。
- API(プル型):必要なときにこちらから取りに行く
例:毎時0分に“新しい注文ある?”と問い合わせる - Webhooks(プッシュ型):イベントが起きたら向こうから送ってくる
例:注文確定の瞬間に“注文入りました!”と通知してくれる
一般的には、
Webhookでイベント検知 → 必要に応じてAPIで詳細データ取得
というハイブリッド構成がもっとも効率的です。
加えて、実務では“Webhookの通知だけでは情報が足りない”ケースが多く、最終的にはAPIで追加情報を問い合わせる構成が一般的です。これにより、Webhookは「イベント発生の合図」、APIは「必要な情報を取りに行く手段」として役割が明確になり、無駄なポーリング(定期的なAPI問い合わせ)を大幅に削減できます。
また、Webhookを起点にAPIを呼び出すワークフローはノーコードでも容易に構築でき、外部ツールへ正確な形でデータを転送できる強みがあります。セキュリティ面でも、詳細情報をAPIで取得することで、Webhookデータに不要な項目を含めずに済むため、情報漏洩リスクを抑えた設計が可能になります。
4. Webhooks導入を成功させる5ステップ
1. 自動化したいイベントを洗い出す
「毎朝メールを見て転記」「承認ステータスを確認」など、ルーティン作業を棚卸しするとWebhooks化の優先度が分かります。
2. 使っているサービスのWebhook対応を確認
フォーム、EC、勤怠、チャットツールなど、主要SaaSの多くはWebhook機能を備えています。
3. ノーコードツールで受信側を構築
Make や n8nでWebhook受信URLを発行し、後続処理(通知、DB更新、API連携)を組み立てます。
4. 生成AIを組み込み「判断」まで自動化
Webhooks→AI→通知の流れは特に有効です。
例:問い合わせ内容をAIで要約→緊急度判定→担当部署へ自動振り分け。
5. 自社でやる範囲と外部パートナーを切り分ける
小規模連携は社内でも可能ですが、基幹システム連携や運用設計を伴う部分は、ノーコード+AI開発に詳しい外部パートナーと組む方が安全です。
さらに、導入フェーズでは「どこまで自動化するかの境界線」を明確にしておくことが重要です。すべてを自動化しようとすると複雑化し、トラブル時の復旧が難しくなります。
そのため、最初は“手作業を完全に無くす”のではなく、“判断材料を整理して担当者に渡す”程度に留めるのも有効です。
また、Webhooksを複数のサービスから受け取る場合は、ノーコードツール内でログ管理やエラー通知を仕組み化しておくと運用が安定します。生成AIを組み込む際も、まずは問い合わせ要約やステータス確認といった低リスクの領域から始め、小さく検証しながら段階的に適用範囲を広げることで、安全かつ確実に自動化の恩恵を受けられます。
まとめ
Webhooksは「何かが起きた瞬間に通知を飛ばす仕組み」で、APIとは違ってリアルタイム性の高い自動化に向いています。ノーコードツールやChatGPTなどの生成AIと組み合わせれば、通知だけでなく“整理・要約・判断補助”まで自動で行えるため、業務効率化の効果は非常に大きくなります。
一方で、基幹システムとつながる自動化にはセキュリティや運用設計も関わるため、すべてを社内で作るのは負担が大きいのも事実です。まずは小さなWebhook連携から試し、効果を感じた段階で外部パートナーとともに本格的な自動化へ広げるのが現実的です。
「どこからWebhookを使えばよいか分からない」「AIやノーコードも活かしたいが設計に不安がある」そんな場合は、ぜひ気軽にご相談ください。業務の棚卸し段階から並走し、自社の基幹システムに最適な連携方法を一緒に組み立てていきます。まずはひとつのWebhookから、負担のない自動化を始めてみませんか?
