UnitBaseとは?機能・料金の確認点と導入前の判断基準

本記事は、ジャストシステムが提供するWebデータベース「UnitBase」を解説します。同名のWeb制作会社についての記事ではありません。

UnitBaseは、プログラムを書かずに業務システムを構築する製品で、公式ではワークフローや外部データベースとの連携も案内されています。

導入判断では、機能の有無に加えて、同時に利用する人数、移行するデータ、権限と保守の担当を確認してください。

製品の基本と、自社の業務に合うかを試すための確認項目を整理します。

出典:UnitBase公式製品ページ(2026年9月25日確認)。

目次

UnitBaseで何ができるのか

公式サイトはUnitBaseをノンプログラミングのWebデータベースと説明し、現場担当者による業務システムの構築、稟議などのワークフロー、外部データベースからのデータ取り込みを紹介しています。公式製品説明(2026年9月25日確認)。

ただし、「プログラムを書かない」と「業務の設計をしなくてよい」は別です。顧客情報を管理する場合でも、顧客を識別する番号、担当者が変更できる項目、重複して登録された場合の扱いは決める必要があります。

現在のExcelに入力欄があるからといって、そのまま全部を移すとは限りません。使っていない項目や、担当者ごとに意味が違う項目を整理してから移行を検討すると、試用で確認する内容が明確になります。移行前の整理はExcelでの顧客管理と移行の考え方も参考にしてください。

機能名を実際の業務へ置き換えて確認する

次の表は機能の保証ではなく、製品説明を読んだ後に自社で確認するためのチェック表です。詳細な仕様や制約は、利用するバージョンと環境を伝えて提供元へ確認してください。

検討する業務試用で確認したいこと用意するサンプル
顧客・案件の管理登録、検索、担当変更を運用できるか個人情報を除いた台帳の項目
申請・承認差戻し、代理承認など自社の条件に対応できるか正常系と例外系の承認手順
基幹システムとの連携対応する接続先、更新方向、実行条件接続先の仕様とデータ項目
集計・報告必要な分類と出力形式を再現できるか現在使用している集計表

たとえば承認機能の存在を確認するだけでなく、「承認者が不在」「申請後に金額を修正」「承認済みの申請を取り消す」といった場面を試す、という考え方です。対応できない場合に運用で補うのか、別の構成にするのかを判断します。

料金はアカウント数と同時利用を分けて確認する

UnitBase公式は、アカウント数ではなく同時ログインのライセンス方式を案内しています。そのため、見積もり準備では登録する人数だけでなく、同じ時間帯に利用する状況を整理する必要があります。公式ライセンス説明(2026年9月25日確認)。

全社員が使う申請でも、一斉に入力する業務なのか、随時入力する業務なのかで確認したい条件は変わります。月末の申請、朝の作業開始、定例会議前の集計など、利用が集中する場面を書き出してください。必要数の算定方法やログイン扱いの詳細は、提供元への確認事項です。

公式製品ページでは、導入条件ごとの価格が公開されていないため、本記事ではライセンス金額を掲載していません。現行価格は提供元へお問い合わせください。

費用の相談では、製品の利用料だけでなく、環境の準備、初期設定、データ整理・移行、操作説明、保守について、含まれる作業と別途必要な作業を分けてもらいましょう。具体額は個別条件によるため、確認前の項目を無料とは扱わないでください。システム開発費用の内訳では、外注時の費目の見方を整理しています。

Excel管理から移す前に決めること

管理元のデータを決める

部署ごとに似た台帳がある場合は、どれを元データにするかを決めます。単に新しいファイルを採用するのではなく、項目ごとの意味、更新者、重複の扱いを確認してください。廃止済みの顧客や過去案件を移すかどうかも業務側で判断します。

移行テストでは、件数だけでなく、利用者が必要な情報を検索できるか、関連する情報の対応が保たれているかを確認します。文字の表記や日付形式がそろっていない場合は、変換ルールを記録してから本番データを扱うという順序を提案します。

閲覧・編集・承認の権限を分ける

「社内で使うから全員が見られてよい」とは限りません。部署、役職、案件の担当などに応じ、誰が何を見て、変更して、承認する必要があるかを表にします。その権限を実現できるかは試用環境で確認してください。

特に異動や退職の際に、担当変更やアカウント停止を誰が行うかを決めます。導入時の設定ができても、変更手順が担当者個人の記憶だけに残ると引き継ぎにくくなります。操作手順と管理者の役割も成果物に含めると、外注範囲を明確にできます。

移行後の修正窓口を決める

稼働後に「この項目を増やしたい」「承認者が変わった」といった依頼を受ける窓口を決めます。依頼をそのまま設定変更するのではなく、既存データや連携先への影響を確認してから反映する運用にしましょう。

ここで必要なのは大がかりな組織ではなく、相談先と確認手順です。現場が修正できる範囲と、管理者や外部支援者が確認する範囲を分けると、内製と外注の役割を相談しやすくなります。

外部データベース連携は、失敗した後まで確認する

公式には外部データベースのデータを取り込み、マスターデータやサブシステムに利用する説明があります。ただし、あらゆるシステムへ無条件につながるという意味ではありません。接続方式や対象データベース、読み取り・更新の範囲などは個別確認が必要です。UnitBase公式(2026年9月25日確認)。

設計時には、データを取り込めなかった場合の通知先、再実行の方法、重複登録の確認方法を検討します。手作業で修正するなら、修正後に連携を再開したとき上書きされないかも確認対象になります。これは連携設計の確認事項であり、UnitBaseの標準機能としてすべて実装済みと述べているわけではありません。

複数のシステムをつなぐ計画では、全体のデータ管理元と移行の順序を整理してから進める方法があります。

試用で確かめてから、導入範囲を決める

公式サイトには無料体験版の導線があります。利用条件や期間は申込時の案内で確認してください。公式の体験版案内(2026年9月25日確認)。

試用では、画面が作れたかだけで判断せず、実務の開始から終了までを担当者と確認します。入力、承認、修正、集計、引き継ぎを一続きで試し、できたことと追加確認が必要なことを残します。機密データは社内ルールに従って扱い、初期検証には匿名化したサンプルを用意してください。

発注前に必要な整理は要件定義の進め方でも確認できます。「製品を入れる」ではなく「どの業務を、どの状態まで整えるか」を依頼の単位にしましょう。

UnitBaseに関するFAQ

アカウント数が多いと、その人数分の料金になりますか?

公式は同時ログインライセンスを案内しています。登録人数だけで見積もりを決めず、同時利用の条件と必要ライセンスを提供元へ確認してください。金額は本稿では確定していません。

Excelをそのまま置き換えられますか?

個別の帳票、計算、マクロ、他システムとの連携によって確認内容が変わります。完全に同じ動作を保証するものではないため、現在必要としている処理を一覧にして試用で照合してください。

ノンプログラミングなら外部への相談は不要ですか?

社内で判断・運用できる範囲なら内製を検討できます。一方、データの整理や権限、外部連携に判断が必要な場合は、製品提供元や支援先へ相談し、社内で担う作業と分ける方法があります。

業務に合う構成から一緒に考えます

ノーコード総研では、ノーコードやAIを使う業務システムの受託開発をご相談いただけます。現在の台帳や作業の流れをもとに、既製製品で対応する範囲と個別開発が必要な範囲を一緒に整理します。たとえば、社内で管理したい情報や承認手順を書き出し、どこまでを最初に作って試すかを検討できます。

製品名だけで決めきれない場合は、実現したい業務と、現状困っている点をノーコード総研へご相談ください。具体的な対応可否は要件を確認してご案内します。

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