ノーコード 無料ツール5選【2026年版】制限と選び方

ノーコードプラットフォーム
目次

はじめに

ノーコード開発を試したいとき、最初に探すのは無料で使えるツールです。社内アプリ、予約フォーム、顧客管理、Webサイトなどは、無料プランでも操作感や画面構成を試せます。開発会社へ依頼する前に、自社の要件を整理する目的でも無料プランは役立ちます。

ただし、ノーコードツールを無料で使えることと、無料のまま公開・運用できることは別の話です。2026年9月時点では、BubbleやAdalo、Glideの無料プランはアプリを外部に公開できません。StudioやWixは無料で公開できますが、独自ドメインは使えず、サービスのロゴや広告が表示されます。

無料プランは、費用をかけずに試せる反面、選定を誤ると後から作り直しになります。最初に「誰が使うのか」「外部に公開するのか」「データをどこに保存するのか」を決めておくと、無料で試す範囲がはっきりします。迷う場合は、顧客一覧、問い合わせ登録、ステータス更新のような小さな業務だけを2つのツールで作って比べると、操作性やデータ設計の違いが見えてきます。

この記事では、無料から始められる代表的なノーコードツールを5つに絞り、2026年9月24日に各社の公式ページで確認した無料枠を比較します。無料で作れるもの・作れないもの、無料プランで確認する7つの制限、有料化や外注へ切り替える判断基準まで順に解説します。マッチングアプリや店舗アプリなど個別アプリの作り方は、それぞれの解説記事で扱っています。

ノーコード 無料ツール比較表

無料ツールの比較

5つのツールの無料プランを7項目で比較しました。確認日はいずれも2026年9月24日で、料金ページに記載がない項目は「記載なし」としています。

ツール用途無料枠公開可否利用人数データ容量独自ドメイン商用利用
BubbleWebアプリ、業務システム、MVPFreeプラン。開発版のみ、50K workload units/月、API Connector不可(開発版のみ)アプリエディター1名料金ページに記載なし不可公開不可のため本番運用は有料プランが前提
Adaloモバイルアプリ、簡易DBアプリFreeプラン。画面数・テストアプリ・アクションは無制限不可(公開アプリ0)エディター1名1アプリ500レコード不可公開不可のため本番運用は有料プランが前提
Glide社内アプリ、業務データアプリFreeプラン。プロジェクト10、クレジットは限定不可(ヘルプでビルダー内のテストのみと明記)チームメンバー2名料金ページに記載なし料金ページに記載なし公開不可のため本番運用は有料プランが前提
StudioWebサイト、LP、CMSサイトFreeプラン。50ページ、CMSモデル3・公開アイテム100、フォーム回答100件可(Studioのサブドメイン)編集者を招待可ストレージ5GB不可可(料金ページに明記)
WixWebサイト、店舗サイトFreeプラン。テンプレート、ホスティング可(wixsite.comのサブドメイン)料金ページに記載なしストレージ500MB・帯域1GB不可料金ページに明記なし(利用規約で確認)

無料プランで足りない場合に最初に検討する、入門向けの有料プランも整理します。

ツール入門向けの有料プラン(公式表示)無料プランから増える主な機能
BubbleStarter 月額59ドル(年払い時。税の扱いは料金ページに記載なし)Live公開、独自ドメイン、175K workload units/月
AdaloStarter 月額36ドル(年払い時。税の扱いは料金ページに記載なし)公開アプリ1つ、独自ドメイン、アプリストア公開
GlideBasic 月額25ドル(月額表示。年払い価格・税の扱いは料金ページに記載なし)公開アプリ2つ、ワークフロー1つ、100クレジット
StudioMini 月額590円(年払い)/1,290円(月払い)、いずれも税込独自ドメイン接続、ストレージ10GB
WixLight 月額17.77ドル(年払い時の米ドル表示。日本円の価格は地域表示で異なる、税の扱いは料金ページに記載なし)独自ドメイン接続、1年間の無料ドメイン、ストレージ2GB

アプリ系の3ツールは無料では公開できず、サイト系の2ツールは無料で公開できても独自ドメインが使えない、というのが大きな分かれ目です。料金や無料枠は変更されるため、契約前に公式ページで最新の条件を確認してください。

無料の5ツール以外も含め、作りたいアプリや業務に合うツールを比較したい方は、ノーコード開発ツール比較15選も参考にしてください。

無料で始められるノーコード開発プラットフォーム5選

ノーコード開発画面

無料プランでは「作って試す」までができ、「使ってもらう」段階で差が出ます。

Bubble

  • Webアプリや社内システムの試作に向き、ログイン、データベース、管理画面、ワークフローをまとめて作れます
  • 無料プランでも開発版で画面とロジックを作り込めますが、Live公開と独自ドメインにはStarter以上が必要です
  • MVP検証から本格開発へ進めやすく、利用者が増えたときのスケールアップも有料プランで対応します

Adalo

  • スマートフォン向けの画面を作りやすく、モバイルアプリの初期検証に向いています
  • 無料プランは1アプリ500レコードまでで、テストアプリの共有はできますが、公開はできません

Glide

  • 表データを元にした社内アプリに強いツールです
  • 無料プランではビルダー内でテストでき、他の人に使ってもらう公開には有料プランが必要です

Studio(STUDIO)

  • WebサイトやLPを日本語の画面で作れます
  • 無料プランでも公開と商用利用ができ、小規模なサイトならサブドメインのまま運用できます

有料プランの料金や、EC・業務アプリ用途で注意する点まで確認したい場合は「studio ノーコード|Studioの特徴・料金プラン」で解説しています。

Wix

  • テンプレートが豊富で、店舗サイトや紹介サイトを短期間で作れます
  • 無料プランでも公開できますが、URLはwixsite.comのサブドメインで、広告の非表示や決済の受付には有料プランが必要です

5選以外の無料で試せるノーコードツール

用途によっては、5つ以外のツールが合う場合もあります。いずれも2026年9月24日に公式ページで確認しました。

ツール用途無料で使える範囲注意点
ThunkableモバイルアプリFreeプラン。公開プロジェクト3つ、1プロジェクト5画面までアプリの公開(Live Published App)は有料プランの機能
WebflowWebサイト、CMSStarterプラン。静的ページ2、CMSアイテム50、月間1,000訪問、webflow.ioのサブドメイン(公式ヘルプ)独自ドメインは有料のSite planで
Airtable業務データベースFreeプラン。1ベース1,000レコード、編集者5名、添付1GB/ベース、API 1,000回/月小規模チーム向けの上限
Zapier業務の自動化Freeプラン。月100タスク、2ステップの自動化複数ステップの自動化は有料プラン
VoiceflowAIエージェント・チャットボットFreeプラン。一度きりのクレジット付与クレジットは更新されず、本番運用向けではない
docupilot書類の自動作成無料プランはなく、14日間の無料トライアル継続利用は有料プランが前提

Airtableでデータを管理し、Zapierで通知を自動化するような組み合わせもできますが、ツールが増えるほどアカウントと連携設定の管理も増えます。

無料で作れるもの・作れないもの

業務アプリの試作

ここでいう「作れる」は、無料の範囲で公開・運用までできるかを基準にしています。

作りたいもの無料でできる範囲無料では難しいこと
問い合わせ・申込フォームStudioやWixのサイト上に設置して公開できる(Studioは回答100件まで)回答の自動連携、担当者ごとの権限分け
社内アプリ(案件管理・在庫管理など)Bubble、Adalo、Glideで画面とデータ構造を試作できる社内メンバーに公開して日常業務で使うこと
Webサイト・LPStudioやWixでサブドメインのまま公開できる独自ドメインでの公開、ロゴや広告の非表示
MVP(新規事業の検証用アプリ)Bubbleの開発版で主要機能を作り、社内で操作を確認できる外部ユーザーに公開して反応を測ること
顧客向けアプリ・決済画面の試作まで公開、決済、個人情報を扱う本番運用

無料で公開まで完結するのは、Webサイトやフォームのような用途に限られます。「ずっと0円で使える」と紹介されるツールでも、公開、容量、ロゴ表示などの条件が付くのが一般的です。ノーコードの無料プランは、条件付きで無料と理解しておくことが大切です。

無料プランで確認する7つの制限

制限事項のチェック

作り始める前に、次の7項目を確認してください。使ってもらう段階で、このどれかにぶつかります。

  1. ロゴ・広告表示:Studioはバナー、Wixは広告が無料プランで表示されます。社外向けの印象に関わります
  2. 公開:Bubble、Adalo、Glideは無料プランでは公開できません。StudioとWixも独自ドメインは使えません
  3. 権限:編集者や利用者の人数、閲覧・編集の権限をどこまで分けられるかを確認します
  4. 外部連携:API、Googleスプレッドシート、CRM、決済サービスと連携できるプランかを確認します
  5. 自動化回数:BubbleのWorkload units、Glideのクレジット、Zapierの月100タスクのように、処理量に上限があります
  6. 容量:Adaloは1アプリ500レコード、Wixはストレージ500MBなど、データや画像の上限があります
  7. サポート:Adaloの無料プランはフォーラムとドキュメントのみで、業務で止まったときの問い合わせ先が限られます

データ追加時の速度、スマホ表示、通知の届き方まで試してから、有料プランへ進むかを判断します。

目的別の選び方

ノーコードの無料ツールは、ツール名よりも目的から選ぶことが重要です。Webアプリや業務システムならBubble、モバイルアプリの画面ならAdalo、表データを使った社内アプリならGlide、WebサイトやLPならStudioやWixが候補になります。既存システムとの連携はアプリ開発 API連携の基本も参考になります。

社内データを外部のクラウドに置きたくない場合は、オープンソースを自社サーバーで動かす方法もあります。セルフホスト型の選択肢はNocoBaseの使い方で解説していますが、サーバーの保守は自社で担います。

作りたいアプリが決まっている場合は、用途別の記事を参照してください。マッチングアプリはマッチングアプリをノーコードで作る方法、店舗アプリの無料作成サービスは店舗アプリ開発の解説で扱っています。

試す期間は1〜2週間を目安にします。

有料化・外注へ切り替える判断

システム開発の相談

判断の基準は、機能の多さではなく、アプリに求められる安全性と継続性です。次の5つのいずれかが必要になったら、無料プランを卒業するタイミングです。

観点切り替えのサイン確認すること
個人情報顧客の氏名・連絡先・購買履歴を扱うデータの保存場所、アクセス制限、削除手順
権限部署・役職・取引先ごとに見せる情報を変えたいロール設計、編集権限の範囲
監査誰がいつデータを変更したかを追う必要がある操作ログ、変更履歴の保存期間
可用性止まると業務や売上に影響する有料プランの稼働条件、障害時の連絡体制
保守体制作った担当者以外も修正できる必要がある設計書、引き継ぎ方法、改修の依頼先

個人情報を扱う段階では、有料プランか外注を前提に設計し直すのが安全です。有料プランでも権限や監査の設計は自分たちで行うため、社内に設計できる人がいなければ外注を検討します。プログラミングで作る開発との使い分けは、ノーコード開発とはで解説しています。

ノーコード総合研究所に相談できる範囲

当社では、Bubbleを使ったWebアプリや業務システムの受託開発を支援できます。無料プランで作った試作品をもとに、データ項目、画面、権限、外部連携を整理し、本番運用できる形へ作り直すご相談を承っています。

外注にも注意点はあり、要件が曖昧なまま依頼すると追加費用が出やすくなります。当社では、試作品や業務フローを確認したうえで最初に作る範囲を絞り、段階的に広げる進め方をご提案します。既製ツールの有料プランで足りる場合は、その判断もお伝えします。開発事例はノーコード開発事例で確認できます。

💡 ポイント: 無料ツールで作った試作品は、開発会社へ相談するときの要件資料になります。画面、データ項目、使いにくかった操作をまとめておくと、見積もりの精度が上がります。

よくある質問

Q. ノーコードツールはずっと無料で使い続けられますか?

比較表の5ツールは、2026年9月24日時点で料金ページに無料プランを掲載しています。ただし、公開、容量、ロゴ表示などの条件が付き、無料枠の内容は変更されることがあります。

Q. 無料プランで作ったサイトやアプリを商用利用できますか?

Studioは料金ページで無料プランの商用利用を可能と明記しています。その他のツールは利用規約を確認してください。アプリ系のツールは無料では公開できないため、事業で使う場合は有料プランが前提です。

Q. 無料で作ったものは有料プランや外注に引き継げますか?

同じツールの有料プランに切り替える場合は、作ったアプリをそのまま使えます。別のツールや開発会社に移す場合は、データを書き出して移行し、画面や処理は作り直すのが一般的です。

まとめ

ノーコードを無料で始めるなら、無料で「何を作れるか」よりも、無料で「どこまで公開・運用できるか」を先に確認してください。Bubble、Adalo、Glide、Studio、Wixはいずれも無料から試せますが、2026年9月時点ではアプリ系の3ツールは無料で公開できず、サイト系の2ツールは独自ドメインを使えません。自動化やデータベースが目的なら、ZapierやAirtableのような無料プランのあるツールも候補になります。

無料プランは、アイデア検証、画面イメージの共有、操作感の確認、社内説明用のプロトタイプ作成に向いています。一方で、顧客に公開するアプリ、社内の基幹業務に使うアプリ、個人情報や決済を扱うサービスでは、有料プランや受託開発を前提にしたほうが安全です。

進め方としては、無料プランで小さな画面を作り、データ登録、編集、通知、共有、権限の流れを試します。そのうえで、7つの制限に照らして、無料枠で足りる機能、有料化が必要な機能、開発会社に相談すべき機能を分けると、無駄な費用を抑えながら本番化しやすくなります。

当社では、無料ツールで試したアイデアを、Bubbleを使った業務システムやWebアプリとして実用化するご相談を承っています。個人情報、権限、監査、可用性、保守体制のどれかに不安がある場合は、初期版を小さく作り、運用しながら拡張する進め方を一緒に検討できます。無料ツールはゴールではなく、開発範囲を見極める入口として活用してください。

費用の目安:生成AI×ノーコードで進む業務システム開発|費用・期間・失敗回避の型を公開

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