バイタルの遠隔管理を比較【2026年版】高齢者ケア記録アプリの選び方・作り方
はじめに
離れて暮らす家族の体調を確認したい、介護施設で血圧や食事量の転記を減らしたいとき、ケア記録アプリは検討しやすい選択肢です。ただし、数値を保存できることと、必要な人が必要な時点で確認できることは別です。測定時刻、入力者、未確認の記録まで分からなければ、画面が見えていても状況を判断しにくくなります。
バイタルの遠隔管理を比較する際は、記録・共有・確認後の対応をセットで考えます。 既製の介護記録ソフト、kintone、Bubble、個別開発では、標準機能と自分たちで設計する範囲が違います。機器連携を優先する施設と、家族向けの見やすい画面を作りたい事業所では、同じ製品が最適とは限りません。
本記事では、高齢者の服薬、食事、バイタルを記録するアプリについて、選定、料金、作成手順、家族共有、施設での運用まで説明します。製品の料金・仕様は2026年9月23日に公式情報を確認しています。料金表は利用料の比較であり、開発や機器購入を含む総額とは分けて読んでください。
ここで扱うのは、記録と連絡を支える仕組みです。アプリが診断や服薬変更を決める設計にはせず、判断が必要な情報を担当者へ引き継ぐ流れを用意します。最初から多機能にするより、誰が入力し、誰が確認するかを決めて小さく試すことが、継続して使えるアプリへの近道です。
高齢者ケア記録をデジタル化するメリット

紙の保管・検索・転記を減らす
紙の記録はすぐに書ける反面、過去の数値を探したり、別の帳票に転記したりする負担があります。アプリでは利用者と日時を軸に整理し、必要な期間だけ表示する設計ができます。紙を画面に置き換えるだけでなく、同じ内容を複数回入力する箇所を先に洗い出すと、改善対象が明確になります。
| 比較軸 | 紙での管理 | アプリ化するときの設計 |
|---|---|---|
| 保管 | ファイルや棚の管理 | 保存期間、容量、削除権限を設定 |
| 検索 | 日付や利用者別に探す | 利用者ID・日時・記録種類で絞り込み |
| 共有 | 手渡しや転記で伝える | 閲覧権限を持つ人に必要な情報を表示 |
| 紛失・障害 | 原本の紛失や破損に備える | バックアップと復元手順を確認 |
クラウドに置けば紛失への備えが不要になるわけではありません。誤削除、アカウント停止、通信障害でも記録を参照できるかが大切です。必要な帳票の出力や、障害中に紙へ記録して後から取り込む方法まで決めておきます。
職員の記録負担を減らし、家族へ伝えやすくする
負担軽減を考えるなら、記録画面を実際に入力する場所で試します。例えば食事量をその場で選択して保存できれば、メモからの転記を減らせます。一方で、選択肢が多すぎたり、毎回長い文章を求めたりすると入力が後回しになります。人手不足をアプリだけで解決すると考えず、記録にかかる作業を具体的に減らします。
家族との共有では、最新の記録と最終更新時刻を一緒に見せると、情報の鮮度を伝えられます。未入力を「異常なし」と表示せず、記録がないことをそのまま示します。遠隔で見られる利便性を生かすには、家族が質問した場合の窓口や、施設が返信する時間帯も案内しておく必要があります。
バイタル遠隔管理で比較すべき4つの方式

既製ソフト・kintone・Bubble・個別開発の違い
既製ソフトは、提供されている介護業務の機能に現場を合わせられるかを確認します。ノーコードは画面や記録項目を作れる基盤であり、契約しただけでケア記録の業務が完成するものではありません。個別開発を選ぶ場合も、機器メーカーの協力や接続仕様の確認が必要です。
| 方式 | 主な用途 | 服薬・食事・バイタル | 比較する注意点 |
|---|---|---|---|
| 既製介護記録ソフト | 施設の記録・請求など既存業務 | 製品・契約範囲内の機能を利用 | 対応機器、家族共有、追加オプション |
| kintone | 職員向けの記録・申し送り | 項目や業務アプリを設定 | 外部連携の契約コース、外部利用者の費用 |
| Bubble | 独自画面や家族ポータル | データと画面・処理を設計 | 権限、処理量、通知、保守の設計 |
| スクラッチなどの個別開発 | 複雑な連携や独自要件 | 要件に合わせて実装 | 開発範囲、接続契約、運用責任と費用 |
家族への見せ方に強いこだわりがあるなら、Bubbleで家族向け画面を作る方法が候補になります。職員の記録が中心なら、既製ソフトのデモとkintoneでの試作を比較できます。いずれも服薬、食事、バイタルのすべてを一度に作らず、最も転記が多い業務を使って操作を確かめます。
公式の提供例から連携の範囲を確認する
ワイズマンの介護老人保健施設向け製品では、すぐろくTabletによる現場入力や、バイタル連携オプションを案内しています。これは既製サービスの提供例であり、任意のノーコードアプリに同じ機能が標準搭載されているという意味ではありません。
CAREKARTE Linkのバイタル機器連携でも、連携先メーカーがAPIを使う仕組みが説明されています。導入前には、保有している血圧計などの型番、受信端末、ネットワーク、契約オプションを具体的に照合します。「API対応」という説明だけで接続できると判断しないことが大切です。
2026年の料金・プランを条件付きで比較

Bubbleとkintoneの公式料金
下表は2026年9月23日に確認した公式表示です。BubbleはWebとMobileを両方含むプラン、kintoneは月契約の料金を示します。課金の単位が違うため、単価の大小だけで優劣を決めず、使う人数と作るアプリの範囲を揃えて比較してください。
| サービス・プラン | 公式表示の利用料 | 契約・初期費用などの条件 |
|---|---|---|
| Bubble Free | 月額0米ドル | 開発用。プロジェクト単位。税の加算対象なし。開発委託費は別 |
| Bubble Starter | 月額換算59米ドル | Web+Mobile・年払い・1プロジェクト単位。税の扱いは決済時確認、初期開発費は別、サービス初期費の別掲なし |
| Bubble Growth | 月額換算209米ドル | Web+Mobile・年払い・1プロジェクト単位。税の扱いは決済時確認、初期開発費は別、サービス初期費の別掲なし |
| Bubble Team | 月額換算549米ドル | Web+Mobile・年払い・1プロジェクト単位。税の扱いは決済時確認、初期開発費は別、サービス初期費の別掲なし |
| kintone ライト | 月額1,000円/ユーザー | 税抜・月払い・最小10ユーザー・ライセンス初期費無料。構築費別 |
| kintone スタンダード | 月額1,800円/ユーザー | 税抜・月払い・最小10ユーザー・ライセンス初期費無料。構築費別 |
| kintone ワイド | 月額3,000円/ユーザー | 税抜・月払い・最小1,000ユーザー・ライセンス初期費無料。構築費別 |
出典はBubble公式料金とkintone公式料金です。Bubbleの料金表では、アプリの処理に使うワークロードや追加ストレージ、プラグインも費用に関係します。kintoneでは外部サービス連携やプラグインなどの拡張機能はスタンダード以上が対象です。
Bubbleでブラウザー向けだけを作る場合は、上表のWeb+Mobileとは契約が異なります。Bubble公式の費用解説では、WebのみのStarterは年払いで月額換算29米ドルと案内されています。税・追加処理量・プラグイン・初期開発費を含む総額ではなく、Web+Mobileが常に必要というわけでもありません。
無料での試作と本番運用を分ける
Bubble Freeは開発版を試すためのプランです。kintoneには30日間の無料お試しがあります。無料で入力画面を確認できても、本番公開や外部共有、必要なログを含めて運用できるかは別に確認します。試作時は架空の利用者データを使い、健康情報を登録する前に契約と安全管理を整えます。
利用料だけでなく、構築・連携・保守を含めた総額で比較します。 例えばkintoneスタンダードを最小の10ユーザーで月契約すると、ライセンスだけで税抜月額18,000円です。これは公式単価からの計算で、機器、追加サービス、設定作業の費用は含みません。家族を招く場合も、その利用方法に必要な契約を別途確認します。
ノーコードでケア記録アプリを作る6つの手順

ステップ1:目的を絞り、ツールと管理者を決める
最初に「誰の、どの記録を、誰に届けるか」を一文にします。例えば「訪問スタッフが記録した食事量を、担当者と承認された家族が確認する」という形です。本人の入力を中心にするのか、職員が代行するのかで必要な画面が変わるため、使う人を先に決めます。
ツールのアカウントは事業所として引き継げる形で管理します。担当者個人だけが契約や設定を把握していると、退職や異動時に困ります。契約管理者、開発担当、運用責任者を分け、請求先と障害時の連絡先も残しておくと、運用開始後の対応が明確になります。
ステップ2:テンプレートからデータの基本形を作る
日報や顧客管理のテンプレートを使う場合も、介護記録に必要な構造へ調整します。利用者情報、日々の記録、入力者、家族との関係を別々に管理し、名前だけではなく利用者IDで紐づけます。同姓同名や途中の担当変更があっても、記録が混ざらないことが重要です。
例えば一つの記録には、対象者、測定・実施した時刻、入力した時刻、入力者、種類、内容を持たせます。紙を後から入力した場合には実施時刻と入力時刻が違います。この区別を残せば、タイムラインを見た人が「今の状態」と取り違えるのを避けやすくなります。
ステップ3:服薬・食事・バイタルの項目を設定する
数値は単位とセットで扱い、未測定は空欄や専用の状態として記録します。未測定をゼロで埋めると、集計やグラフが誤解を招きます。入力欄には簡単な説明を添え、現場の記録ルールに合わせて選択肢を揃えます。自由記述は、定型項目で伝えきれない様子を補う場所として残します。
| 記録 | 設計する項目の例 | 誤解を避ける工夫 |
|---|---|---|
| 服薬 | 指示された薬、予定、確認時刻、状態、確認者 | 未記録・未確認と、服用しなかった事実を分ける |
| 食事・水分 | 食事区分、摂取量、単位、時刻、写真 | 提供量と摂取量を混同しない |
| バイタル | 測定項目、値、単位、時刻、機器、測定者 | 未測定・再測定・通信未受信を区別 |
| 申し送り | 対象者、内容、担当、期限、対応状況 | 読んだだけと対応完了を分ける |
服薬内容や測定項目は、施設の既存手順や医療職の指示に沿って決めます。アプリ開発者が独自に服用量や異常判定の基準を決めるものではありません。項目を追加するときには、入力負担だけでなく、その情報を確認する担当者がいるかも検討します。
ステップ4:利用者に合わせて画面を調整する
本人向けの画面は、大きな文字、押しやすいボタン、少ない選択肢で構成します。色だけで完了と未完了を表現せず、文字も併記すると状態が分かりやすくなります。職員向けには一覧表示や検索を用意し、対象者の名前と確認用情報を常に見える位置に置きます。
家族向けには、職員の内部メモをそのまま見せず、共有が許可された項目だけを表示します。画面上で項目を隠すだけでは情報を保護できないため、閲覧権限をデータ側でも設定します。BubbleではPrivacy Rulesによるデータ保護を前提に設計します。
ステップ5:通常操作と失敗する場面をテストする
テストでは、保存できることだけでなく、別の家族の記録が見えないこと、退職者がログインできないこと、誤入力を修正した履歴が残ることも確かめます。共用端末からログアウトした後や、通信が切れた状態でも試し、画面に古い情報が残る条件を確認します。
小さなチームで試すときは、入力時間、未記録の件数、通知後に対応するまでの流れを観察します。仮に通知を開いても対応済みにする操作が見つからないなら、通知件数を増やすより画面を直すべきです。テストの結果は、誰が何を変更するかまで記録します。
ステップ6:限定公開し、運用を引き継ぐ
ケア記録は、不特定多数が閲覧する公開サイトとして運用しません。招待した利用者だけがログインできる形で開始し、共有相手を増やすときの承認方法も決めます。アプリストアへの配布が必要か、ブラウザーから利用できればよいかをここまでに整理します。
操作手順書には、通常の入力に加え、誤入力、端末紛失、通信障害、問い合わせの手順を載せます。公開後は担当者が定期的に未記録とアクセス権を確認し、不要になったアカウントを整理します。機能を追加するときにも、既存の閲覧範囲が崩れていないか再テストします。
家族と共有する服薬・食事・バイタル記録

服薬状況は「未記録」と「服用していない」を分ける
服薬予定の通知と、服薬した事実の確認は別の機能です。ボタンが押されていないだけで「飲み忘れ」と断定すると、実際には服用済みだった場合に混乱します。未確認の記録を本人や担当者に確かめる流れと、確認できた事実を残す欄を分けて設計します。
例えば、予定時刻を過ぎて記録がないときは担当者へ確認依頼を送り、家族には確認中と表示する方法があります。これは運用設計の例であり、すべての製品の標準機能ではありません。通知を見た家族が自己判断で追加服用を促すことのないよう、問い合わせ先も一緒に案内します。
食事の写真と摂取量を組み合わせる
写真だけでは、用意した食事と実際に食べた量が区別できません。食事区分、摂取量、水分量、記録時刻を合わせて残すと、担当者が状況を確認しやすくなります。入力単位は施設内で揃え、写真は補助情報として利用します。
栄養の評価や食事の変更をアプリに自動決定させず、必要な情報を専門職に共有する形にします。家族が食事を持参した場合など、施設内の記録だけでは分からない出来事も追記できると便利です。ただし、追記した人と時刻を残し、正式なケア記録との関係を明確にします。
バイタルは数値と測定条件、確認状況を示す
血圧や体温の一覧は、値だけでなく測定日時と入力方法も表示します。手入力と機器から受信した値を区別できれば、転記誤りや再測定の確認に役立ちます。グラフに欠測がある場合も線で埋めず、記録がない期間を認識できる表示にします。
通知後の確認者と連絡手順を決めることが、遠隔管理の運用では重要です。通知が送られたこと、届いたこと、読まれたこと、必要な対応をしたことは同じではありません。条件や対応期限は施設の責任者や医療職と決め、連絡がつかない場合の次の担当も定めます。
写真・動画は共有範囲と保存期間を決める
日々の写真や動画は、数値では伝わらない様子を家族に知らせる材料になります。一方で、他の利用者が映り込む場合や、家族が画像を保存する場合もあります。何を誰に見せるかを確認し、投稿前の確認と削除依頼の受付方法を決めます。
コメント機能を付ける場合は、連絡帳として扱うのか、気軽な近況共有なのかを明示します。返信が必要な連絡を雑談に埋もれさせず、対応担当を割り当てられる形にします。ビデオ通話が必要な場合も、既存の連絡手段で足りるかを先に検討すると開発範囲を抑えられます。
介護施設で記録の質を上げる運用

申し送りは未対応の内容を見つけやすくする
申し送り画面では、新しい記録の一覧だけでなく、次の勤務者が確認すべき内容を絞り込みます。担当者、期限、未対応・確認中・完了の区分を用意すると、単に読まれた記録と実際に対応された記録を分けられます。急ぎの連絡を一覧確認だけに任せない運用も必要です。
例えば食事量に関する相談を引き継ぐ場面なら、対象者と記録へのリンク、確認担当、対応結果を一つにつなぎます。口頭連絡をすべて廃止するのではなく、緊急連絡と通常の記録共有を分けます。変更後の手順を勤務帯ごとに試すと、夜間だけ担当が不明になる問題にも気づけます。
入力漏れ対策は現場の例外まで含める
必須入力は記録漏れを減らす助けになりますが、測定できなかった場面で保存できない設計は避けます。「測定できず」「後で追記」などの状態と理由を残せば、仮の数値を入力して先に進める状況を減らせます。修正は元の記録を消すだけにせず、変更者と理由を追える形にします。
| 施設の課題 | 設計する仕組み | 運用で確かめること |
|---|---|---|
| 申し送りの抜け | 担当・期限・対応状況 | 担当不在時の引継ぎ先 |
| 入力漏れ | 未記録一覧・例外理由 | 記録できない状況を許容できるか |
| 対象者の取り違え | 利用者ID・確認用表示 | 同姓同名や連続入力での操作 |
| 後からの修正 | 変更履歴・訂正理由 | 誰が訂正できるか |
集計は業務改善と専門職への情報共有に使う
まずは記録率、入力にかかる時間、未対応件数など、運用の改善に結びつく項目を集計します。導入前後を比べる場合は、勤務人数や対象者数が違う条件を混ぜないようにします。機能を増やしたことより、入力と確認が日々続いているかを評価します。
服薬記録とバイタルを同じ画面で確認できても、それだけで薬の効果や副作用が判定できるわけではありません。変化と観察内容を医療職へ共有するための材料として扱います。ノーコードで作る集計画面にも、何の目的で誰が見るものかを明記します。
音声入力・インカム連携は別々に検証する
端末の音声入力、記録ソフトへの音声連携、インカムでの会話は別の仕組みです。インカムを導入すれば会話が自動で記録されるとは限りません。利用する機器やソフトの対応範囲を確認し、認識した文章を確定する操作と、誤認識を訂正する方法を用意します。
特に氏名や数値は、周囲の音や発音によって誤認識した際の影響が大きくなります。現場の騒音下で試し、録音データを保存する場合はその保管先と期間も確認します。音声で入力できることだけでなく、確認を含めた手間が減るかで採用を判断します。
安全管理とサポートを確認する選び方

家族・職員・管理者の権限を分ける
健康情報を含む記録を扱う際は、利用目的と共有先を明確にします。個人情報保護委員会の医療・介護関係事業者向けガイダンスを参照し、施設の運用に沿って情報の取得・提供・安全管理を検討します。家族であることだけを理由に全記録を公開する設計にはしません。
Bubbleでは、画面側とサーバー側の違いを踏まえた設定が必要です。表示を隠すだけでなく、許可されていないデータを端末へ送らないことを確認します。写真などの添付ファイルにも別途適切な設定を行い、URLを知っているだけで閲覧できないか試します。
ログ・バックアップ・障害対応を具体化する
誰がいつ入力・変更したかを確認できる操作履歴と、障害調査のためのサーバーログは目的が違います。必要な記録、保存期間、閲覧者、出力方法を整理し、製品の標準機能で足りない部分を見積もりに含めます。バックアップも取得の有無だけでなく、復元できる単位や復旧までの手順を確認します。
医療情報システムとしての要件を検討する場合は、厚生労働省の安全管理に関するガイドライン第7.0版が確認先になります。介護情報基盤との関係は厚生労働省の公式資料も参照します。利用形態ごとの適用範囲を確認し、ツールを選んだだけで要件を満たしたとは判断しません。
サポート窓口と改修の責任を確認する
サポートは、受付方法、対応時間、日本語で相談できる範囲、障害時の連絡先を確認します。製品の契約窓口が、個別に作ったアプリの設定や外部連携まで直すとは限りません。担当者が変わっても、仕様書、権限一覧、設定手順を参照できる状態にしておきます。
ノーコードのデメリットは、作成後も権限や連携の保守が必要なことです。ノーコード総合研究所への開発相談では、入力画面だけでなく、家族への共有範囲や運用の引継ぎも要件として伝えてください。ノーコード開発会社の選び方も参考に、保守の範囲と対応体制を比較できます。
ケア記録から広げる高齢者支援の機能

運動動画や日々の活動を記録する
機能拡張の例として、専門職が案内した運動動画を表示し、実施した内容や困った点を記録する画面が考えられます。動画を見たことと、適切に運動を実施できたことは同じではないため、専門職が確認できる欄も用意します。対象者ごとの注意事項を更新できる運用が前提です。
クイズや簡単なゲームを追加する場合も、日々の楽しみや活動記録として位置づけます。得点から認知機能を診断したり、特定のゲームで認知症を予防できると示したりはしません。本人の希望や使いやすさを確認し、記録アプリの操作を複雑にしない範囲で検討します。
家族との連絡や地域の活動情報を届ける
家族との連絡、地域イベントの案内、ボランティア募集などは、健康記録とは別の画面に分けると目的が伝わりやすくなります。イベント情報には日時、場所、問い合わせ先、更新日を持たせ、終了した情報を残し続けないようにします。連絡機能には迷惑投稿や誤送信への対応も必要です。
施設内だけで使う記録アプリを外部の地域参加者へ広げると、利用者の範囲が変わります。健康記録の閲覧権限をそのまま引き継がず、公開情報と個別のケア情報を分離します。便利な機能を追加するたびに、誰に何が見えるかを確認し直します。
見守りセンサーは機器と対応体制を揃えて導入する
センサーとの連携を考える際は、取得できる値、送信間隔、電池や通信の状態、連携可能なシステムを確認します。計測できていない状態を平常と表示しないことが重要です。接続先のAPIが変更されたときに誰が改修するかも、導入前に決めます。
小さく導入し、入力と対応が続くことを確認してから拡張します。 センサー通知を加える場合も、記録アプリが転倒や急変を必ず検出する前提にはしません。既存の見守り・緊急連絡手順との役割分担を決め、通信が止まった場合を含めて運用を試します。
まとめ
バイタルの遠隔管理は、数値を離れた場所から見られるだけでは完成しません。服薬、食事、測定の記録を正しく残し、必要な人だけに共有し、確認が必要な場面で担当者へつなぐ仕組みとして設計します。既製ソフトとノーコード、個別開発を比較するときは、標準で使える機能と自分たちで作る範囲を分けることが大切です。
料金は2026年の公式表示だけでなく、年払いか月払いか、対象となるアプリの種類、最小契約人数まで確認します。さらに機器、構築、通知、保守を加えた費用で判断してください。無料の試作で操作を確かめる段階と、健康情報を登録して本番運用する段階では、必要な準備が違います。
導入は、目的を絞る、基本データを作る、項目を設定する、画面を調整する、テストする、限定公開するという順で進めます。家族の閲覧範囲、職員の入力方法、未記録の扱い、通知後の担当、障害時の代替手順を具体化しておくと、現場の困りごとを試作段階で見つけやすくなります。
ノーコード総合研究所に相談する場合は、現在の記録用紙、使っている機器、職員と家族の利用人数、最も減らしたい作業を整理しておくと要件を伝えやすくなります。まず一つの記録業務で無理なく使えるかを確かめ、必要に応じて家族ポータルや連携を広げましょう。機能数よりも、毎日の入力と確認を継続できる設計を優先してください。
公開後も、担当者や共有相手が変わったときは権限を見直します。記録が蓄積してから困らないよう、データの出力と契約終了時の引継ぎも準備しておきましょう。
費用の目安:生成AI×ノーコードで進む業務システム開発|費用・期間・失敗回避の型を公開
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