kintoneプラグインでMarkdownを活用した業務マニュアル作成法

業務マニュアルの作成は、企業にとって重要な業務の一つです。特に、社員がいつでも確認できるようにデジタル化することは、業務の効率化や情報の一元化に貢献します。kintoneプラグインを活用すれば、Markdown形式で業務マニュアルを簡単に作成し、管理することができます。本記事では、kintoneプラグインを利用して、業務マニュアルをMarkdownで作成する方法を解説します。

先に押さえておきたいのは、kintoneでMarkdownを整形して表示する主な方法が、プラグインかJavaScriptによるカスタマイズで機能を追加することだという点です。どちらもスタンダードコース以上で利用でき、ライトコースでは使えません(kintone 料金ページ、2026年9月28日確認)。

目次

本文

1. KINTONEプラグインとは?

kintoneは、業務アプリケーションを簡単に構築できるクラウドサービスです。プラグインは、kintoneの基本機能を拡張するためのモジュールで、特定の機能を追加することができます。これにより、kintoneは業務の幅広いニーズに対応可能なツールとなります。

kintoneのヘルプでは、プラグインを「設定画面用のHTML・JavaScript・CSSファイルがパッケージングされたもの」と説明しています(プラグインを追加/削除する(kintoneシステム管理))。1つのアプリで使えるプラグインは20個までです(プラグインを追加/削除する(アプリの設定)、2026年9月28日確認)。

2. Markdownとは?

Markdownは、テキストを簡単に整形できる軽量マークアップ言語です。複雑なコードを書かずに、文章に見出しやリスト、リンク、画像などを簡単に挿入することができ、特に文書作成や業務マニュアルの作成に便利です。

3. KINTONEプラグインを活用してMarkdown業務マニュアルを作成する方法

ステップ1: kintoneプラグインのインストール

まず、kintoneにMarkdown対応のプラグインを追加する必要があります。Markdownの入力や表示に対応したプラグインは、提供元各社から出ています。製品ごとに対象のフィールドや表示方法が違うため、提供元のマニュアルで確認してから選びます。

追加は2段階です。はじめに、kintoneシステム管理者がkintoneシステム管理の[プラグイン]で、プラグインのファイルを[読み込む]から追加します(プラグインを追加/削除する(kintoneシステム管理))。

次に、アプリ管理者がアプリに追加します。[アプリを設定]→[設定]タブの[カスタマイズ/サービス連携]→[プラグイン]を開き、[追加する]で対象のプラグインを選び、必要な設定をしてから[アプリを更新]をクリックします(プラグインを追加/削除する(アプリの設定))。

プラグインを使わない方法もあります。サイボウズの開発者向けサイトでは、文字列(複数行)フィールドに書いたMarkdownを、ライブラリのMarked.jsで詳細画面に整形表示するJavaScript/CSSカスタマイズの例が公開されています(Marked.jsを使って社内ドキュメントを書きやすくしよう!)。

ステップ2: 業務マニュアルの作成

業務マニュアルをMarkdown形式で作成します。以下は、基本的なMarkdownの書き方です。

  • 見出し: # 見出し1、## 見出し2、### 見出し3
  • リスト: 「- 項目1」「- 項目2」
  • 番号付きリスト: 1. 項目1、2. 項目2
  • リンク: 角括弧で囲んだリンクテキストの直後に、丸括弧で囲んだURLを続けます
  • 画像: リンクと同じ書き方の先頭に「!」を付け、角括弧の中に画像の説明を書きます

これらを組み合わせると、次のように書けます。

## 経費申請の手順

1. 申請アプリを開く
2. 領収書の画像を添付する

- 注意: 金額は税込で入力する
- 参考: [経費規程](URL)

![申請画面の例](画像URL)

業務マニュアルでは、これらの要素を活用して、操作手順や注意事項などを整理しやすくします。

ステップ3: kintoneに業務マニュアルを組み込む

作成したMarkdownを、プラグインやカスタマイズが対象とするフィールドに入力します。たとえば前述の公式のカスタマイズ例では、文字列(複数行)フィールドに入力した内容が、レコードの詳細画面で整形されて表示されます。入力するフィールドや、編集中にプレビューできるかどうかはプラグインによって違います。整形して表示できれば、業務マニュアルは見やすく、検索もしやすくなります。

ステップ4: 更新と管理

業務マニュアルは、企業の運用変更や新しい情報の追加に伴い定期的に更新が必要です。kintoneでは、レコードの変更履歴で、いつ誰が作成し、どこを変更したかをバージョンごとに確認でき、過去のバージョンに戻すこともできます(レコードの変更履歴を確認する/過去のバージョンに戻す)。

ただし、同じレコードを複数人で同時に編集することはできません。編集中にほかの人がレコードを更新した場合、元の編集画面のまま保存しようとするとエラーになり、保存できません(レコードを編集する)。2026年7月12日からは、閲覧中・編集中のレコードに更新があると、画面上部にメッセージが表示されます(2026年7月版 主なアップデート)。マニュアルを手順ごとに別のレコードに分けておくと、担当者どうしの編集が重なりにくくなります。

4. Kintoneでの業務マニュアル活用例

  • 手順書のデジタル化:操作手順やマニュアルをMarkdown形式で作成し、kintoneに登録することで、社員はいつでも最新のマニュアルを閲覧できます。
  • FAQの整備:よくある質問やトラブルシューティングの手順をMarkdownで記述することで、サポート業務を効率化できます。
  • 定期的なマニュアル更新:業務プロセスの変更や新しいツールの導入に伴い、マニュアルを簡単に更新・管理することができます。

プラグインやカスタマイズでは足りず、マニュアル管理を含む社内システムの開発や外注を検討する段階では、費用の一部に補助金を使えるかも判断材料になります。対象になりやすい開発と対象外になりやすい開発は、システム開発 補助金の選び方で整理しています。

5. KINTONEプラグインを使うメリット

kintoneプラグインを利用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 効率的な情報管理:業務マニュアルを一元管理でき、情報が整理されます。
  • チーム内での共同編集:手順ごとにレコードを分ければ複数人で分担して編集でき、変更履歴で誰がどこを直したかも確認できます。
  • 簡単な情報更新:Markdownを使うことで、簡単に情報を追加・修正できます。

6. KINTONEプラグイン導入の注意点

プラグインを活用する際の注意点もいくつかあります。kintoneのヘルプでは、複数のプラグインをアプリに適用するとプラグイン同士が競合する可能性があるとして、運用に支障がないことを検証してから適用するよう案内しています(プラグインを追加/削除する(アプリの設定))。本番のアプリに入れる前に、テスト用のアプリで表示や動作を確かめましょう。

プラグインの新しいバージョンは、kintoneシステム管理で新しいファイルをもう一度読み込んで更新します。プラグインを使ったカスタマイズについての相談先は、kintoneではなくプラグインの提供元です(プラグインを追加/削除する(kintoneシステム管理))。導入前に、提供元の更新方針とサポート窓口も確認しておくと安心です。

まとめ

kintoneプラグインを活用することで、業務マニュアルをMarkdown形式で効率的に作成・管理することができます。これにより、情報の整理が容易になり、社員が迅速に必要な情報にアクセスできるようになります。

導入の前に、契約がスタンダードコース以上か、誰がプラグインを追加・更新するか、同時編集を避ける運用にできるかを確認しましょう。kintoneでの業務マニュアル作成は、業務効率化と情報管理に役立ちますので、ぜひ導入を検討してみてください。プラグインで足りるか、カスタマイズや開発が必要かの判断に迷う場合は、ノーコード総合研究所で要件の整理から相談できます。

ノーコード総合研究所に相談してみる

同意事項
詳細はプライバシーポリシーをご確認ください。
目次