Bluetoothを用いた健康管理アプリの開発事例

はじめに
健康管理アプリの開発は、計測したい健康データの種類と取得方法を決めるところから始まります。スマートリングなどの外部デバイスと連携する場合は、Bluetooth接続に対応できる開発手段を選ぶ必要があります。取得したデータはグラフなどで見やすく表示すると、利用者が自身の状態を把握しやすくなります。健康データは個人に関わる情報のため、保存方法や閲覧できる範囲を設計段階で決めておくことが大切です。当社ではノーコードツールを使い分けており、外部デバイスと連携するアプリの開発もご相談いただけます。
本記事では、当社がスマートリングと連携する健康管理アプリを開発した事例を紹介します。あわせて、健康データを扱うアプリで事前に決めておくことや、開発を依頼する前に整理しておきたい項目もまとめています。
プロジェクト概要
健康に関する数値を測ることの出来るスマートリングと接続し、毎日リングを付けているだけでスマホ上で数値を管理することのできるアプリとなっています。近年の健康意識の向上に応えたアプリです。
開発の背景と課題
クライアント様がクラウドファンディングを使って発売したところ、少子高齢化による医療費負担の増加や、情報リテラシーの向上、新型コロナウイルスの世界的パンデミックの影響もあってか売れ行きが良く、発送まで時間がない中で様々な方の健康管理の手助けを正確にいち早く行うために、短期間で安くアプリ開発をする必要があったため早く、安く、高品質な開発ができる弊社と開発をいたしました。
開発期間
実装1ヶ月、テスト1ヶ月の合計2ヶ月で開発しました。
機能一覧(解決)
リングとBluetooth接続できる機能
Bluetooth接続することで使用者のリアルタイムでの情報を得ることを可能にしました。
リングから情報を読み取る機能
リングから健康に関する情報を正確に読み取ることを可能にしました。
読み取った情報をグラフ表示する機能
読み取った情報をただ数値として記録するだけでなく、グラフ化することによって視覚的に理解しやすくするだけでなく自身の健康状態を分析しやすくしました。
期待される効果
- 健康意識の向上
- 具体的な健康指標の改善
- 健康的な行動の習慣化
- 医療機関との連携の強化と治療の質の向上
リングから具体的な情報を読み取りグラフ化して表示することで自身の健康状態を具体的な数値で理解できることにより健康の現状認識につながるだけでなく健康への関心を高めることが予想されます。また、数値で管理することにより使用者がなにか病気にかかってしまったときに過去の健康状態を見れることにより医療機関の治療の質も向上することが考えられます。
健康データを扱うアプリで事前に決めておくこと
健康管理アプリで扱う活動量や睡眠などの情報は、利用者個人に関わる情報です。開発を始める前に、どのデータをどのように扱うかを決めておくと、後から仕様を大きく見直す手戻りを防ぎやすくなります。
取得する健康データの範囲と利用目的を利用者に示す
アプリで取得する健康データの範囲と、そのデータを何のために使うのかを、利用者に分かる形で示すことが大切です。たとえば「日々の変化をグラフで確認するため」のように、利用目的と取得する項目が結びついていると、利用者は納得したうえで使い始められます。目的に照らして必要のないデータは取得しないという考え方も、企画の段階で関係者と共有しておきます。
データの保存先・閲覧できる人・削除の扱いを決める
取得したデータをスマートフォンの中だけに保存するのか、サーバーに保存して複数の端末から見られるようにするのかによって、必要な仕組みは変わります。あわせて、利用者本人だけが見られるのか、家族や施設のスタッフなども閲覧できるのか、利用者がデータの削除を希望したときにどう扱うのかも検討が必要です。データの保存先・閲覧できる人・削除の扱いは、設計段階で決めておくことが重要です。
医学的な表現や医療機関との連携は専門家の監修を検討する
アプリの中で健康状態について説明する文章を表示したり、医療機関とデータを共有したりする場合は、表現や使い方が適切かどうかを医師などの専門家に監修してもらうことを検討します。どのような点に注意が必要かは機能や表現の内容によって異なるため、企画の段階から専門家に相談しながら進めると安心です。
開発のこだわり
弊社ではシステム開発にBubbleというノーコードツールを基本的に用いているのですが、今回はスマホのネイティブアプリ機能であるBluetooth接続を行う必要があったため、別のノーコードツールであるFlutterFlowを使用しました。そのことで、よりUIリッチな使いやすいスマホアプリの開発ができました。このように弊社ではBubbleによる開発だけではなく、クライアント様が求める機能をよりよく実現できるツールを用いて開発を行っており、希望に沿ったものを開発することができます。
健康管理アプリの開発を依頼する前に整理したいこと
開発会社に相談する前に、次の項目を整理しておくと、要件のすり合わせが進めやすくなります。下の表は、整理しておきたい項目と、本事例での対応をまとめたものです。
| 整理する項目 | 決めておく内容 | 本事例での対応 |
|---|---|---|
| 計測するデータ | 活動量・睡眠・体重など、どのデータを記録するかと優先順位 | リングから読み取る健康情報 |
| 連携デバイス | 連携する機器や外部サービスの有無と接続方法 | スマートリングとのBluetooth接続 |
| データの見せ方 | 数値やグラフなど、利用者が状態を把握しやすい表示方法 | グラフ表示 |
| データの保存と閲覧範囲 | データの保存先、閲覧できる人、削除の扱い | ご要件に合わせて設計します |
| 開発手段 | 必要な機能を実現できるツールや開発方法 | FlutterFlow |
対象ユーザーと計測したいデータの優先順位
まず、誰が使うアプリなのかを決めます。そのうえで、活動量・睡眠・体重など計測したいデータを書き出し、対象ユーザーにとって重要な順に優先順位をつけます。優先順位がはっきりしていると、画面の構成や最初に作る機能を決めやすくなります。
連携するデバイスや外部サービスの有無
スマートリングやウェアラブル端末などのデバイスと連携するのか、ほかのアプリや外部サービスとデータをやり取りするのかを確認します。連携先がある場合は、その仕様によって選べる開発手段が変わるため、機器の型番や仕様が分かる資料を用意しておくと相談がスムーズです。
最初に作る機能と後から追加する機能の切り分け
すべての機能を一度に作ろうとすると、仕様の検討に時間がかかりやすくなります。最初は利用者がすぐに必要とする機能に絞り、それ以外は公開後に追加する機能として切り分けておくと、優先度を判断しやすくなります。
開発会社に確認したい点
開発会社には、外部デバイスとの連携に対応できるか、どのツールを使って開発するか、公開後の改修にどのような体制で対応できるかを確認しておきます。本事例のように、必要な機能に合わせてツールを使い分けられるかどうかも確認しておきたい点です。
健康管理アプリの開発に関するよくある質問
Q. スマートリングなどの外部デバイスと連携するアプリもノーコードで開発できますか?
本事例では、ノーコードツールのFlutterFlowを用いて、スマートリングとのBluetooth接続を実装しました。ただし、連携できるかどうかはデバイスの仕様や接続方式によって変わります。対象のデバイスごとに個別の確認が必要なため、連携したいデバイスが決まっている場合は、仕様が分かる資料とあわせてご相談ください。
Q. 健康管理アプリで扱うデータの種類はどのように決めればよいですか?
運動・睡眠・体重など、利用者が何を記録したいのかという目的から優先度をつけて決めます。最初から多くの項目を扱うと画面や操作が複雑になりやすいため、まずは目的に必要な項目に絞り、利用状況を見ながら後から追加する進め方がおすすめです。
Q. 開発を相談する前に準備しておくものはありますか?
対象ユーザー、計測したいデータ、連携したいデバイスの情報、作りたい画面のイメージがあると、相談を進めやすくなります。画面のイメージは手書きのラフや参考にしたいアプリでも構いません。まだ決まっていない項目があっても、整理するところからご相談いただけます。
健康や生活に関わる情報をアプリで記録・共有する仕組みは、個人の健康管理だけでなく施設の業務管理でも活用されています。当社の開発事例では、介護施設の入居者ごとに食事や投薬の必要可否を入力・確認し、日別・入居者別に食事履歴を確認できるアプリを開発しました。当社では、健康や生活に関わる情報を扱うアプリの要件整理から開発までを支援しています。
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