NocoBase 使い方【2026年版】導入・画面作成・権限設定の基本
はじめに
NocoBaseの使い方は、インストールしてから画面を作るだけでは完結しません。 データの形を決め、入力画面と一覧をつなぎ、誰がどこまで操作できるかを設定して、はじめて業務で使える仕組みになります。公式ドキュメントは充実していますが、英語の画面名が多く、どの順番で読めばよいか迷う方も少なくありません。
この記事では、NocoBaseを初めて触る方に向けて、導入方式の選び方からDockerでのインストール、コレクションの設計、フォームと一覧の作成、権限とワークフローの設定までを日本語で説明します。途中では顧客と案件を管理する小さな業務アプリを例に取り、各章の操作が一つの仕組みとしてどうつながるかを示します。
コマンドや料金は、2026年9月24日に公式ドキュメントと公式料金ページで確認した内容です。NocoBaseは更新の頻度が高いため、実際に作業するときは公式ページの現行版もあわせて確認してください。
最初の目標は、全社の業務を一度に置き換えることではありません。担当者が入力し、別の担当者が確認できる小さな仕組みを作り、使い勝手と運用負担を確かめます。試作の段階で必要な機能と保守の担当を整理できれば、内製を続けるか、外部へ開発を相談するかも判断しやすくなります。
NocoBaseとは何か、結論を先にまとめます。
- NocoBaseは、データ構造と画面を分けて設計できるオープンソースのノーコード・ローコード開発基盤です。
- Dockerなど公式の手順で自社サーバーに導入し、コレクション・フォーム・一覧・権限・ワークフローを画面上で設定して業務アプリを作ります。
- 無料版と商用ライセンスがあり、ブランド表示や用途、必要なプラグインで選びます。
- サーバーの更新・バックアップ・権限管理は自社で担う必要があります。
NocoBase 使い方の全体像

NocoBaseとは何か:データと画面を分ける開発基盤
NocoBaseは、業務システムを構築するためのオープンソースの開発基盤です。公式チュートリアルでは、先にデータの構造を定義し、そのデータをどの画面でどう見せるかを別に組み立てる考え方が紹介されています。機能はプラグインで追加する仕組みで、セルフホストとして自社のサーバーに設置できます。一方で、サーバーの管理まで不要になるサービスではありません。
使い方を覚えるときは、次の6段階を順番に進めると迷いにくくなります。後の段階ほど前の段階の設計に依存するため、画面から作り始めるより、データと利用者を先に決めるほうが手戻りを減らせます。
| 段階 | やること | この記事での該当箇所 |
|---|---|---|
| 1. 導入方式を選ぶ | Docker、create-nocobase-app などから選択 | 公式手順に沿ったインストール |
| 2. インストール | 構成ファイルの取得、必須設定、起動、初期ログイン | 同上 |
| 3. コレクションを作る | データのまとまり、項目、関連を定義 | 業務アプリを作るチュートリアル |
| 4. 画面を作る | メニュー、一覧、フォーム、詳細、絞り込み | 同上 |
| 5. 権限を設定する | ロール、メニュー権限、データ範囲 | 同上 |
| 6. 公開・運用する | 利用者の登録、更新、バックアップ | つまずきやすい点と相談判断 |
公式手順に沿ったインストール

以下のコマンドと要件は、2026年9月24日にDocker導入の公式ページとv2チュートリアル第1章で確認した内容です。
導入方式を選ぶ
公式ドキュメントは複数の導入方法を案内しており、最も手軽な方法としてDockerを紹介しています。Node.jsの環境を自分で整えて動かしたい場合は、create-nocobase-appを使う方法もあります。まずは本番データを入れない検証環境を手元に用意し、動作と画面を確かめてから本番の構成を考えます。
| 導入方式 | 事前に必要なもの(公式記載) | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Docker(Docker Compose) | DockerとDocker Composeの導入、Dockerの起動。Windows・Mac・Linuxに対応 | 検証環境をすばやく作りたい、本番もコンテナで運用したい |
| create-nocobase-app | Node.js 22以上、Yarn 1.22.x、MySQL 8.0.17以上・MariaDB 10.9以上・PostgreSQL 10以上のいずれか | Node.jsの環境を自分で管理できる、開発者が関わる |
Docker Composeで起動する
作業用のディレクトリを作り、公式が配布している構成ファイルを取得します。データベースはPostgreSQLが推奨で、MySQLとMariaDBも選べます。版は安定版のlatest、テスト版のbeta、開発版のalphaから選択でき、公式ページでは本番向けに各種データベースのクライアントなどを含むlatest-fullイメージを推奨しています。
mkdir my-project && cd my-project
curl -fsSL https://static-docs.nocobase.com/docker-compose/en/latest-postgres.yml -o docker-compose.yml
起動する前に、構成ファイルの中身を確認します。公式ページでは、ユーザーのトークンを暗号化するAPP_KEYを任意の乱数文字列へ、DB_PASSWORDを安全な値へ変更し、TZを自分のタイムゾーンに合わせるよう案内しています。既定のタイムゾーンはEtc/UTCのため、日本で使うなら変更しておくと日時の表示がずれにくくなります。APP_KEYとデータベースのパスワードは、構成ファイルを共有する前に取り除く運用にしておくことが重要です。 変更する箇所は、構成ファイルの environment に並んでいる次のような項目です。
environment:
- APP_KEY=your-secret-key # 任意の乱数文字列に変更
- DB_PASSWORD=<安全なパスワード> # 安全な値に変更
- TZ=Asia/Tokyo # 既定は Etc/UTC
設定を確認したら、イメージの取得、起動、ログの確認を順に行います。
docker compose pull
docker compose up -d
docker compose logs -f app
起動しても接続できない場合は、コンテナの状態、データベースの起動、ポート13000がほかのアプリと重なっていないかを確認します。設定を変えるたびに最初から作り直すと原因が分かりにくくなるため、エラー表示と変更内容を記録して一つずつ調べます。データは構成ファイルと同じ場所のstorageディレクトリに保存されます。本番環境では13000番ポートを直接インターネットへ公開せず、リバースプロキシを経由する構成が公式に案内されています。
初期ログインと画面モードの切り替え
標準構成では、ブラウザから `http://localhost:13000` へアクセスします。公式手順に記載された初期アカウントはメールアドレスが admin@nocobase.com、パスワードが admin123 です。初回ログイン後は初期パスワードを変更し、管理者用のアカウントを日常業務で共用しないようにします。
画面には、日常の操作を行うUsage Modeと、画面を組み立てるUI Editorがあります。UI Editorに切り替えると、設定できる要素がオレンジ色の枠で示されます。設定を終えたらUsage Modeに戻し、利用者からどう見えるかを確認する流れを繰り返します。メニューが見つからないときは、利用中の版に加えて、編集モードとアカウントの権限も確認してください。
業務アプリを作るチュートリアル:顧客・案件管理

ここからは、顧客と案件を管理する小さな業務アプリを例に、データ、フォーム、一覧、関連、権限、通知を順につなげます。操作の名前は、問い合わせチケットを題材にした公式v2チュートリアルの第2章から第6章に合わせています。題材は違っても、手順は同じ流れで進められます。
コレクションと関連を定義する
NocoBaseの使い方を理解するには、Excelとの対応を考えると便利です。コレクションはデータのまとまり、フィールドは項目、レコードは一件の情報に相当します。今回は「顧客」と「案件」の二つのコレクションを作り、一つの顧客に複数の案件がぶら下がる形にします。
操作は、画面左下のデータベースのアイコンからデータソース管理を開き、Mainデータソースで「Create collection」を選ぶところから始めます。通常のデータにはGeneral collectionを選び、「Configure fields」から項目を追加します。ID、作成日時、作成者、更新日時、更新者のシステム項目は自動で用意されます。
| コレクション | 項目の例 | フィールドの種類 | 設計上の注意 |
|---|---|---|---|
| 顧客 | 会社名、業種、電話番号 | Single line text、Single select | 業種は選択肢にして表記揺れを防ぐ |
| 案件 | 案件名、状況、優先度、期限、詳細 | Single line text、Single select、日付、Markdown | 状況・優先度は選択肢、期限は日付型 |
| 関連 | 案件が属する顧客 | Many to one(顧客へ) | 会社名を案件ごとに手入力しない |
| 担当 | 案件の担当者 | Many to one(ユーザーへ) | 表示名の文字列だけで管理しない |
案件から顧客への関連は、複数の案件が同じ顧客を指すため、公式チュートリアルでいうMany to oneになります。追加するときに関連先のコレクションを選ぶと、外部キーとして customer_id のような項目が作られます。関連として結び付けておけば、顧客の社名が変わっても修正は一か所で済みます。日付を文字列で保存すると並べ替えや集計が難しくなるため、後で検索する方法から型を選ぶことが大切です。
フォームで入力ルールを決める
入力画面は、Form blockで作ります。公式チュートリアルの第4章では、連動ルールで既定値と条件付きの必須を設定する方法が紹介されています。条件のないルールはフォームを開いたときに動くため、状況に「新規」、担当者に「現在のユーザー」を自動で入れる、といった設定ができます。
条件付きのルールを使うと、「優先度が緊急なら詳細を必須にする」のように、入力内容に応じて必須項目を切り替えられます。入力担当者が使う画面では任意項目を増やしすぎず、登録時に必要なものと対応後に追記するものを分けると、入力の手間が減ります。
一覧・絞り込み・詳細を配置する
次にUI Editorで「Add menu item」からメニューを追加し、ページの種類にModern page (v2)を選びます。公式の画面作成教材はv2を前提にしており、Classic page (v1) とは設定画面が異なる箇所があるため、画面の種類をそろえて進めてください。
ページでは「Add block」から「Table」を選び、案件のコレクションを表示します。「Configure actions」で「Add new」を有効にすると登録用のフォームが開き、項目を配置して「Submit」を有効にすれば登録できるようになります。関連項目は既定ではIDが表示されるため、「Title field」を会社名に変えると一覧が読みやすくなります。
一覧には、案件名、顧客、担当者、状況、期限など日常の判断に必要な情報を優先して並べます。Filter formを置いて状況や担当者で絞り込めるようにし、既定の並び順を期限の近い順にしておくと、確認漏れを防げます。長い詳細文は一覧から外し、行の「View」から開くDetails blockに回すと、横に広がりすぎるのを防げます。登録、表示、編集をそれぞれ試し、入力した値が一覧へ反映されることを確認します。画面を作った本人は手順を知っているため、説明なしで別の担当者が操作できるかも見ておくと、分かりにくい項目名や配置に気付けます。
権限:ロールとデータ範囲を設定する
画面が動いたら、管理者以外の利用者でも使えるように権限を設定します。公式チュートリアルの第5章によると、NocoBaseにはRoot、Admin、Memberの組み込みロールがあり、設定画面の「Users & Permissions」から独自のロールを追加できます。今回の例なら、全案件を扱う「営業管理者」と、自分の担当案件を扱う「営業担当」を分けます。
「Menu permissions」ではどのページを開けるかを、「Action permissions」では閲覧、登録、編集、削除をどのデータに許可するかを決めます。データ範囲には、自分が作成したレコードだけを対象にするOwn recordsと、すべてを対象にするAll recordsがあります。ボタンを隠すだけで判断せず、データに対する操作の権限まで設定することが重要です。 設定後は、各ロールのテスト用アカウントでログインし、見えるメニューとデータが想定どおりかを確認します。社内の認証方針は、社内システムのID管理設計も参考になります。
ワークフローで通知を自動化する
手作業の流れが安定したら、ワークフローで自動化を足します。公式チュートリアルの第6章では、データの作成や更新をきっかけに動くコレクションイベントと、ボタン操作で動くカスタム操作イベントなどのトリガーが紹介されています。条件分岐、データ更新、通知のノードを組み合わせれば、「案件が登録されたら担当者へ通知する」といった処理を作れます。
ワークフローは右上のスイッチで有効にします。一度実行されたワークフローは直接編集できず、新しいバージョンに複製して修正する仕組みです。実行回数のリンクから成功と失敗の履歴を確認できるため、登録後の通知などを小さく試し、失敗したときの連絡先も決めておきます。承認、サブフロー、Webhookなど一部の機能は商用版で提供されるため、必要な処理を洗い出して料金ページと照合してください。
グラフ・ダッシュボードで集計を見える化する
案件や在庫のデータが登録できるようになったら、一覧を一件ずつ見るだけでなく、件数や金額を集計して全体の状況をつかめるようにします。NocoBaseでは、組み込みのData visualizationプラグインがグラフを表示する役割を担います。2026年10月24日の確認では、このプラグインは無料のCommunity Editionから使え、既定で有効になっています。
集計の考え方は、公式のデータ可視化の説明にあるとおり、数値を集計する「指標」と、データをまとめる単位になる「次元」の組み合わせです。たとえば、案件の件数を状況別に数える、見込み金額の合計を担当者別に並べる、登録件数を月別に追う、といった形で設定します。金額を文字列の項目で持っていると合計できないため、集計したい項目は数値型や日付型でコレクションに用意しておきます。
ダッシュボードは、専用のページを一つ作り、チャートブロックを複数並べて組み立てます。公式の説明では、折れ線、面、棒など十数種類のグラフに対応し、ページに置いた絞り込み用のブロックの条件がグラフの集計にも反映されます。状況別の件数、担当者別の金額、期限の近い案件の一覧を同じページに置けば、会議の前に別の資料を作らなくても進み具合を確認できます。
閲覧者によって見せる範囲を変えたい場合は、メニューの権限で管理者向けと担当者向けのダッシュボードを分けます。グラフに表示される数値が各ロールのデータ範囲どおりになっているかは、ロールごとのテスト用アカウントで実際に開いて確かめてください。利用できるグラフの種類や設定項目は版によって変わるため、使っている版の公式ドキュメントで確認してから画面を設計します。
Excelから移行する進め方

Excelは集計や試算に便利ですが、複数のファイルへ同じ顧客情報を入力していると、どれが正しいかを確認する作業が増えます。NocoBaseへ移行するときは、最初に正本となる情報を決めます。不要な列や重複データまでそのまま取り込むと、新しい画面でも同じ混乱が残ります。
移行前には、顧客名の表記、日付形式、空欄の意味、担当者の一覧をそろえます。取引先を名称だけで突き合わせると同名企業や社名変更を区別しにくいため、識別用のIDも検討します。一部のデータで試し、件数だけでなく、関連、検索、集計の結果が一致するかを確認してから範囲を広げます。
顧客・在庫・申請管理の設計例
以下は導入効果を保証する実績ではなく、業務を設計するときの例です。顧客管理なら、顧客の基本情報と対応履歴を分け、問い合わせを受けた担当者が記録する形にします。引き継ぎの際に履歴をたどれるよう、日時と記入者も残します。
在庫管理では、現在数だけを直接書き換える方式と、入出庫の履歴から残数を把握する方式では追跡性が違います。誤入力や返品が起きたときに訂正理由を確認できるようにし、同時更新を含む実際の使い方で検証します。ツールを変えただけで誤発注がなくなるわけではありません。
| 業務 | 管理する情報 | 自動化の候補 | 人が確認する例外 |
|---|---|---|---|
| 顧客対応 | 顧客、問い合わせ、対応履歴 | 登録時の担当通知 | 重複顧客、担当不在 |
| 在庫 | 商品、入庫、出庫 | 残数不足の通知 | 返品、棚卸し差異 |
| 社内申請 | 申請者、内容、状況 | 受付や差し戻しの通知 | 代理承認、申請取消 |
| 請求 | 売上、請求先、締め日 | 帳票作成の準備 | 金額訂正、再発行 |
請求書の自動発行まで進めるなら、税計算、締め処理、番号の重複防止も要件になります。標準機能だけで済むとは限らないため、帳票や会計サービスとの連携方法を先に検証します。現場の確認を残す場所と、機械に任せる場所を分けることで、例外が起きても止まりにくい運用を目指せます。
公式事例:医療機器製造業の記録管理
NocoBaseが公開した医療機器メーカーの導入事例では、紙や分散した表計算で扱っていた設備、IT資産、検証記録を、セルフホストの管理システムへまとめています。企業名は非公開ですが、製品提供元が実際の導入として紹介している事例です。
この事例は当社の支援実績ではありません。自社へ応用する際の着眼点は、単に入力画面を作ることではなく、記録を関連付けて後から追跡できる状態にすることです。保存期間や承認の証跡が必要な業務では、最初からその条件をデータ設計に含めます。特定業界の要求を満たせるかは、自社の運用と個別に照合する必要があります。
既存システムや外部データと連携する
Excelからの移行と並んで多いのが、すでに動いている販売管理や基幹システムのデータをNocoBaseからも使いたいという要望です。連携の方法は一つではなく、データをどちらに置くか、どの頻度で更新するかによって選び方が変わります。2026年10月24日に公式ドキュメントで確認した主な選択肢は次のとおりです。
1つ目は、既存のデータベースをNocoBaseのデータソースとして接続する方法です。データソースの一覧には、外部のPostgreSQL、MySQL、MariaDB、MSSQL、Oracleなどが並んでいます。外部MySQLの公式ページでは、既存のテーブルにNocoBaseの権限とワークフローを適用でき、NocoBase側から外部データベースの列を作ったり変えたりはしないと説明されています。このプラグインはStandard Edition以上の商用版で提供されています。
2つ目は、他システムのREST APIをデータソースとして扱う方法です。REST APIデータソースは、一覧取得や更新のAPIをコレクションに対応付ける仕組みで、公式ページでは商用プラグインと案内されています。3つ目は、他システムからNocoBaseのAPIを呼び出す方法です。組み込みのAPIキーはユーザーのロールに結び付き、そのロールの権限の範囲でだけデータを扱えます。有効期限は作成時に設定できるため、無期限のキーを作らない運用にしておくと安全です。
反対に、NocoBaseから他システムへデータを送る場合は、ワークフローのHTTPリクエストノードを使います。こちらは無料のCommunity Editionから使える組み込み機能です。応答が200番台なら成功として扱われ、失敗しても処理を続ける設定も選べるため、失敗したときに誰が気付き、どう再実行するかを先に決めておきます。
どの方法でも、連携部分は作った後の保守が欠かせません。相手側のAPIの仕様変更、認証情報の期限切れ、更新のタイミングのずれは、NocoBaseの画面だけを見ていても気付きにくい問題です。リアルタイムで参照する必要があるのか、決まった時刻にまとめて取り込めば足りるのかを業務ごとに決め、連携部分の担当者と、障害時の連絡先を設計書に残しておきます。
集計・連携で使う機能と導入前の確認点
| やりたいこと | 使う機能の種類 | 導入前に確認すること |
|---|---|---|
| 案件や在庫の状況を一覧で見たい | グラフ・ダッシュボード表示(Data visualizationのチャートブロック。Community Edition以上で利用可、2026年10月24日確認) | 集計したい金額・数量・日付が、数値型・日付型の項目としてコレクションに揃っているか |
| 担当者別に見える範囲を変えたい | ロールとデータ範囲の権限設定(Own records・All records、メニューの権限) | グラフや一覧の各ブロックに権限どおりの範囲が表示されるかを、ロールごとのテスト用アカウントで確かめたか |
| 既存システムのデータを使いたい | 外部データソース(外部MySQLなどはStandard Edition以上、REST APIデータソースは商用プラグイン)とAPIキー | 必要なプラグインが契約予定のエディションに含まれるか、接続用アカウントの権限とAPIの認証方式 |
| 他システムへ自動で登録・通知したい | ワークフローとHTTPリクエストノード(Community Edition以上で利用可) | 失敗時の再実行の手順と通知先、失敗しても処理を続ける設定にするか |
NocoBaseの料金とエディションの選び方

公式料金ページを2026年9月24日に確認し、2026年10月24日に再確認した内容は以下のとおりです。商用版は一度の支払いで永続的に使えるライセンスですが、アップグレードの期間は1年と記載されています。永続利用と、将来の更新が無期限に含まれることを混同しないようにします。
| エディション | 公式表示価格・支払条件 | 主な判断軸と費用上の前提 |
|---|---|---|
| Community | 無料、ライセンス購入の初期費用なし | 社内用途、NocoBaseのブランド表示を残す条件。ユーザー数無制限。サーバー構築・保守は別途 |
| Standard | 800米ドル、一括払いの永続ライセンス(更新1年)。税込・税抜の明示なし | 社内用途、ブランド変更、外部データベース接続。ユーザー数無制限。導入支援等の初期費用は個別確認 |
| Professional | 8,000米ドル、一括払いの永続ライセンス(更新1年)。税込・税抜の明示なし | 顧客向けアプリの開発、SSO、承認・サブフロー・Webhook、監査ログ。ユーザー数無制限。導入支援等の初期費用は個別確認 |
| Enterprise | 要問い合わせ、支払・税・初期費用条件は見積確認 | クラスター構成、複数アプリの運用などを相談。ユーザー数無制限 |
無料のCommunityでも、社内で使う業務アプリの試作から運用まで進められます。一方、自社のロゴに置き換えたい、顧客へ提供するアプリを作りたい、承認フローを使いたいといった要件は商用版の条件に関わります。機能の多さではなく、用途と必須機能からエディションを選ぶことが大切です。 試作時に使えた機能がCommunityに含まれるかは、本番化の前に料金ページの機能表で確認してください。
金額以外では、サーバーの利用料と保守の工数も費用に含めます。更新期間が終わった後の扱いや追加の支援についても、必要機能が確定した段階で確認します。ほかのノーコードツールの無料プランと比べたい場合は、無料で使えるノーコードツールの制限と選び方で整理しています。
つまずきやすい点と相談判断

NocoBaseの使い方を覚えても、サーバーやデータベースの運用まで自動的に解決するわけではありません。試作から本番へ進むときに詰まりやすい点を、公式ドキュメントの記述をもとに整理します。
| 論点 | 公式ドキュメントで確認できること(2026年9月24日確認) | 導入前に決めておくこと |
|---|---|---|
| 日本語化 | 本体は英語・イタリア語・オランダ語・簡体中国語・日本語に対応(翻訳の案内、2026年10月24日に再確認) | 利用者に表示する言語、独自項目名の表記ルール |
| 更新 | 更新前にデータベースをバックアップ。ダウングレードは不可。本番は版番号を固定(Dockerの更新手順) | 検証環境で先に試す担当と手順 |
| バックアップ | Backup managerでデータベースとアップロードファイルを保存・復元・定期実行(Backup manager) | 保存先、保存期間、復元の確認手順 |
| プラグイン | 機能はプラグインで追加。商用プラグインは更新時にライセンスキーを確認 | 必要な機能が無料範囲か、自作が要るか |
| 権限 | ロールごとにメニューとデータ範囲を設定 | 退職・異動時の無効化と引き継ぎ |
更新は特に注意が必要です。公式の更新手順では、構成ファイルのイメージを新しい版番号に書き換えてから、次のコマンドでappコンテナを入れ替えます。戻したくなった場合は、更新前のバックアップを復元して元のイメージに戻す以外の方法が案内されていません。
docker compose pull app
docker compose up -d app
docker compose logs -f app
バックアップは取得できることに加え、復元できることまで確認して初めて運用に役立ちます。 障害を検知する担当、復旧の手順、更新を試す環境も決めておきます。プラグインで足りない処理が出てきたときは、コードで拡張するか業務の流れを変えるかの判断が必要になります。ノーコードとコードの分担は、ノーコードとプログラミングの違いも参考にしてください。
また、独自の処理を増やすほど引き継ぎは難しくなります。各フィールドの意味、ワークフローが動く条件、連携先、権限の理由を短い設計書に残します。コミュニティは学習の助けになりますが、自社業務の停止に対して期限付きの対応を保証するものとは限りません。契約による支援と、コミュニティで情報を探すことを分けて計画します。
当社に相談できる範囲
株式会社ノーコード総合研究所は、Bubbleを中心としたWebアプリ・業務システムの受託開発を行っています。当社では、現行業務の整理、必要なデータと権限の洗い出しといった要件整理から、Bubbleでの開発までを支援できます。NocoBaseで試作した画面やデータ構成をもとに、本番で必要な機能と運用体制を一緒に整理することも相談できます。
内製で続けるか外部へ相談するかは、データ設計、更新とバックアップ、権限管理を社内で担える担当者がいるかで判断します。相談先を比べるときは、ノーコード開発会社の選び方も参考にしてください。
ほかのノーコードツールと比べるとき

NocoBaseは、社内の業務データを扱う仕組みを自社環境で運用したい場合に候補になります。作りたいものが会社のWebサイトや、会員向けのアプリであれば、別のツールが比較の中心になります。製品名から選ぶより、利用者の行動から分類すると選択肢を絞れます。
| 目的 | 作るものの例 | 比較候補 |
|---|---|---|
| Web制作 | 会社案内、サービス紹介、採用ページ | Studio、Wix、Webflow |
| アプリ開発 | 会員サービス、予約、投稿アプリ | Bubble、Adalo、FlutterFlow |
| 業務効率化 | 問い合わせ、顧客、申請の管理 | NocoBase、Power Apps、Glide |
| サービス間の自動化 | フォームから通知・登録へ連携 | Zapier |
この分類は排他的なものではなく、NocoBaseでも利用者向けの画面を構成できます。ただし、広告用のページや自由なブランド表現が主な目的であれば、Web制作ツールと比べる必要があります。同じ会社でも、公開サイトと社内の管理画面を別のツールで作る方法があります。ノーコードだから何でも同じように作れると考えず、代表的な画面を一つ作り、更新する担当者が自分で操作できるかまで確かめてから選ぶと、運用後の負担を見積もりやすくなります。各ツールの無料プランの範囲や選び方はノーコードの無料ツールを比較した記事で、コードを書く開発との使い分けはノーコードとプログラミングの比較記事で解説しています。
NocoBaseのよくある質問
NocoBaseは無料で商用利用できますか?
無料のCommunity Editionにもライセンスの条件があります。2026年10月24日に確認した公式料金ページでは、ライセンス契約を守り、画面上のNocoBaseの著作権表示とバージョン情報を残せば無料で使えると説明されています。用途は社内向けが前提で、ブランド表示を自社のものに置き換える場合はStandard以上、顧客へ提供するアプリを開発する場合はProfessional以上が必要です。業務で使う前に、料金ページからリンクされているライセンス契約の本文を確認してください。
NocoBaseに登録したデータをExcelに書き出せますか?
書き出せます。組み込みのExport recordsのアクションはCommunity Editionから使え、絞り込んだレコードを、書き出す項目を選んでExcelへ出力できます。2026年10月24日に確認した公式料金ページでは、Communityのインポート・エクスポートは1回2,000行までとされ、大量のデータを扱う場合はStandard以上が対象です。顧客情報などを含むデータは、書き出しボタンを置くページとそれを開けるロールを絞り、出力できる人を限定しておきます。
NocoBaseはプログラミングの知識がなくても使えますか?
コレクションの作成、フォームや一覧などの画面づくり、ロールと権限の設定は、画面上の操作で進められます。一方で、Dockerでの導入、版の更新、バックアップと復元、リバースプロキシの設定にはサーバーとデータベースの知識が必要です。社内に担当者がいない場合は、画面の設計と運用の担当を分けて考え、運用部分を外部に任せるかどうかも含めて検討します。
まとめ
NocoBaseの使い方は、導入方式を選んでインストールし、コレクションと関連を定義し、フォームと一覧を作り、権限と自動化を設定する順に学ぶと理解しやすくなります。インストールでは公式の構成ファイルを使い、APP_KEYとデータベースのパスワード、タイムゾーンを変更してから起動します。初回ログイン後は初期パスワードを変更してください。
画面作りでは、最初から多くの業務を載せず、顧客と案件のような一つの業務に絞って、登録から確認までを通して試します。管理者だけで動作を確認せず、ロールごとのテスト用アカウントでメニューとデータの見え方を確かめることが大切です。Excelから移行する場合は、重複や表記揺れを整理し、正本となる情報と更新担当を決めてからデータを取り込みます。
本番で使う段階では、更新前のバックアップ、復元の確認、プラグインの範囲、権限の見直しを運用ルールに含めます。料金は無料のCommunityから始められますが、ブランド変更や顧客向けの開発、承認フローなどは商用版の条件に関わるため、用途を決めてから公式の料金ページで確認してください。
次の一歩は、作りたい仕組みの利用者、入力項目、完了までの流れを一枚にまとめることです。その内容をもとに小さく試作し、使いにくい部分と運用上の不足を洗い出します。社内だけでは設計や公開後の保守を担えない場合は、当社へご相談ください。Bubbleを中心に、業務に合うシステムの要件整理と開発を支援しています。
費用の目安:生成AI×ノーコードで進む業務システム開発|費用・期間・失敗回避の型を公開
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