ソフト タイムカード【2026年版】勤怠管理の選び方

目次

はじめに

紙のタイムカードをソフトのタイムカードへ置き換える検討を始める企業では、紙の打刻、Excel集計、手書き申請、メール承認が混在し、月末に人事・総務が集計へ追われていることが多いです。打刻漏れ、休憩時間の修正、残業申請、休暇残数の確認が手作業になると、ミスだけでなく確認の遅れも起きます。

タイムカード管理ソフトは、出退勤を記録するだけの道具ではありません。労働時間の適正把握、残業・休暇・シフトの確認、承認フロー、給与計算連携、管理者アラートまで含めて、勤怠管理を運用するための基盤です。

2026年時点では、出社、在宅勤務、外出、シフト、フレックスが混在する企業が増え、製品側も再編が進んでいます。たとえば勤怠管理システムのAKASHIは、2026年4月に「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」へ名称が変わりました。数年前の比較記事の製品名や料金のまま選ぶと、判断を誤ります。

この記事では、タイムカード管理ソフトの基本機能とメリット、選び方、主要製品の料金と特徴、紙・Excelからの移行手順、ノーコードで補完できる領域を整理します。料金は2026年9月に各社の公式サイトで確認した内容です。

特に、現場が打刻しやすいことと、人事が正しく集計できることは別の課題です。従業員には簡単でも、承認者や給与担当者の確認作業が残ると、導入効果は限定的になります。

タイムカード管理ソフトの基本と主な機能

タイムカード打刻アプリ

タイムカード管理ソフトは、従業員の出勤・退勤時刻、休憩、残業、休暇をデジタルで記録し、集計まで自動化するツールです。インターネット経由で使うクラウド型と、自社サーバーに入れるオンプレミス型があり、中小企業ではクラウド型の勤怠管理システムが主流です。

主な機能できること
打刻PC、スマホ、ICカード、生体認証、GPSで出退勤を記録
勤怠集計労働時間、残業、深夜、休日勤務を自動で集計
休暇管理有給休暇や特別休暇の付与・取得・残数を管理
申請・承認打刻修正、残業、休暇、シフト変更の申請と承認
給与計算連携集計結果をCSVやAPIで給与計算ソフトへ渡す
リアルタイム把握・アラート出勤状況の確認、残業超過や打刻漏れの通知

厚生労働省の労働時間の適正把握ガイドラインでは、使用者が労働時間を適正に把握するための措置が示されています。ソフトの導入は効率化にとどまらず、労働時間を客観的に記録し、確認できる状態を作る取り組みです。

見るべき範囲は、打刻、休憩、残業、休暇、シフト、承認、給与計算連携までです。 打刻だけをデジタル化しても、残業申請や修正承認が別のExcelに残ると、月末の手作業は減りません。

管理項目確認する内容
打刻PC、スマホ、ICカード、GPS、店舗端末
労働時間所定、残業、深夜、休日勤務
休暇有休、欠勤、代休、残数
承認打刻修正、残業、休暇、シフト変更
連携給与計算、会計、人事マスタ
権限本人、上長、人事、経営の閲覧範囲

タイムカード管理ソフトを導入するメリット

勤怠データ集計

正確な労働時間管理

打刻時刻がそのまま記録され、手入力や転記によるミスがなくなります。給与や残業代の計算誤りを防げます。

業務効率の向上

月末の集計、休暇残数の計算、給与計算用データの作成が自動化され、人事・総務の作業時間が減ります。

コンプライアンスの強化

残業時間の上限に近づいた社員へのアラートで、法令違反を未然に防ぎやすくなります。出勤簿などの労働関係書類は、厚生労働省のQ&Aのとおり保存期間が5年(経過措置で当分の間は3年)で、ソフトなら検索しやすい形で残せます。

データの一元管理

全従業員の勤怠が一か所に集まり、部署別の残業傾向や人員配置の偏りを把握できます。

柔軟な働き方への対応

在宅勤務や外出先からもスマホで打刻でき、勤務場所が違っても同じルールで管理できます。

選び方と比較ポイント

勤怠管理ソフト画面

選ぶときは、機能数よりも自社の働き方に合うかを見ます。固定勤務だけならシンプルな打刻と集計で足りますが、シフト、外勤、在宅勤務、複数拠点がある場合は、打刻方法と承認フローが重要になります。

方式特徴向いている企業
クラウド型初期費用を抑えやすく、法改正への対応やアップデートはベンダー側が行う。社外からも利用できる中小企業、複数拠点、在宅勤務がある企業
オンプレミス型自社サーバーで運用し、カスタマイズの自由度が高い。導入費と保守の負担が大きい独自の就業規則が多い大企業、社外にデータを置けない企業
比較ポイント確認すること
打刻方法現場に合う手段(ICカード、スマホ、GPS、生体認証)があるか
勤務形態シフト、フレックス、変形労働時間制に対応するか
承認フロー打刻修正・残業・休暇の承認経路を社内ルールどおり組めるか
給与計算連携使っている給与計算ソフトへCSVやAPIで渡せるか
権限とセキュリティ閲覧範囲の設定、通信の暗号化、操作ログがあるか
操作性とモバイル対応現場の従業員が迷わず打刻できるか、スマホアプリがあるか
費用とサポート月額単価、初期費用、最低利用料金、導入支援の有無

料金が安くても、給与計算ソフトに取り込むCSVが合わなければ、毎月の手修正が残ります。 逆に高機能でも、現場が使いにくければ打刻漏れが増えます。比較時は、無料トライアルで打刻だけを試すのではなく、残業申請、打刻修正、休暇申請、給与CSV出力まで一連の流れを確認してください。

主なタイムカード管理ソフトの料金と特徴【2026年9月時点】

クラウド勤怠管理料金比較

2026年9月27日に各社の公式サイトで確認した内容です。料金を公開していない製品は、金額を推測せず公式ページへの確認としています。

製品料金(公式)料金の前提主な打刻方法向いている企業
KING OF TIME月額300円/人税別・月額、初期費用0円、最低利用人数なし、30日間無料体験PC、スマホ、ICカード、指紋、顔、GPS小規模から大企業まで、打刻手段を選びたい企業
ジョブカン勤怠管理公式ページで確認ユーザ単価×登録ユーザ数、最低利用期間なし、30日間無料で全機能を試用可ICカード、GPS、PC、スマホ機能を選んで小さく始めたい中小企業
マネーフォワード クラウド勤怠Plus(旧AKASHI)公式サイトで問い合わせ料金は非公開生体認証を含む多様な打刻、PCログ連携中堅から大企業、複雑な就業規則がある企業
MITERAS勤怠公式サイトで問い合わせ料金は非公開PC・スマホのWeb打刻、ICカード、タブレット工場・倉庫や派遣・委任社員を抱える企業

KING OF TIME

打刻手段の多さが特徴で、ICカード、指紋、顔認証、入退室管理システム連携、Windowsのログオン・ログオフまで組み合わせられます。料金は月額300円/人(税別)で、初期費用はかかりません。

ジョブカン勤怠管理

出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4機能から必要なものを選んで組み合わせる料金体系です。単価は公式ページの料金表で確認してください。

マネーフォワード クラウド勤怠Plus(旧AKASHI)

マネーフォワードの発表によると、AKASHI事業のグループジョインに伴い2026年4月1日に名称が変わりました。現在は中堅からエンタープライズ企業向けと位置づけられています。

MITERAS勤怠

パーソルビジネスプロセスデザインの勤怠管理ツールで、シフト管理、工数管理、PCログと勤務実績の乖離アラート(オプション)を備えています。

なお、TimeCrowdなどの時間管理ツールは工数管理向けで、出退勤を記録する勤怠管理ソフトとは用途が異なります。

紙・Excelから移行する手順

給与計算連携フロー

紙やExcelから移行するときは、いきなり全社導入しない方が安全です。まず現在の勤怠ルール、勤務区分、休憩、残業申請、休暇申請、給与の締め日、承認者を一覧にします。

  1. 現状整理:勤怠ルールと例外処理を書き出す
  2. マスタ整備:従業員、部署、雇用形態、勤務パターン、休日カレンダーを登録する
  3. 試験運用:1部署または1店舗で1か月使う
  4. 給与照合:紙・Excelの集計結果とソフトの結果を突き合わせる
  5. 本番化:管理者と給与担当者の両方でレビューしてから全社へ広げる

移行の成否は、試験運用で給与計算まで一度回せるかで決まります。 差異が出た場合は、打刻漏れ、休憩設定、丸め処理、残業承認、休暇残数のどこが原因かを確認します。給与計算連携は、社員番号でつなぐ、部署コードを統一する、退職者の扱いを決めるなど、細かい運用が安定性を左右します。

ノーコードで補完できる領域

承認ワークフローダッシュボード

既製ソフトだけで、すべての社内ルールに対応できるとは限りません。独自の残業申請、店舗別のシフト確認、例外勤務の承認、管理者向けの集計画面は、標準機能では届かないことがあります。

ノーコードで作りやすいのは、申請フォーム、承認フロー、例外処理一覧、集計ダッシュボード、アラート通知です。 給与計算や法定帳票に直結する処理は既存ソフトを正とし、周辺の確認作業だけをBubbleなどで作ると、安全に始められます。詳しくは勤怠管理システム ノーコード【2026年版】SaaS比較と外注で解説しています。

ノーコードで補完する場合も、個人情報と権限管理は必須です。本人、上長、人事、経営者で見える範囲を分けて設計してください。

まとめ

タイムカード管理ソフトは、紙のタイムカードやExcel集計を置き換えるだけのツールではありません。打刻、労働時間、休暇、シフト、承認、給与計算連携、アラート、権限管理まで含めて、勤怠管理を安定させる仕組みです。

選ぶときは、クラウド型かオンプレミス型か、自社の打刻方法と勤務形態に合うか、給与計算ソフトへデータを渡せるかを確認してください。料金は製品によって公開の有無が違い、KING OF TIMEのように単価を公開している製品もあれば、問い合わせが必要な製品もあります。比較記事の数字ではなく、必ず公式ページで最新の条件を確かめてください。

失敗を防ぐには、価格や機能一覧だけでなく、月末の給与計算まで実際に回せるかを試験運用で確認することが重要です。1か月分の勤怠データを使い、紙・Excelの結果と照合してから全社展開する方が安全です。

Nocoderiでは、タイムカード管理ソフトの選定支援だけでなく、申請フォーム、承認フロー、集計ダッシュボード、打刻漏れアラート、給与連携前のデータ整形などをノーコードで補完できます。既製SaaSに業務を無理に合わせず、足りない部分だけを小さく作る進め方も可能です。

まずは、現在のタイムカード運用、集計用Excel、給与計算ソフト、勤務パターン、承認ルール、困っている例外処理を共有してください。既製ソフトで対応する範囲、ノーコードで補完する範囲を整理できます。最初は打刻漏れ一覧、残業申請、給与CSV出力の3点から確認すると、段階的に広げやすくなります。

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